モンゴル滞在・その2

◇30日〜1日、農場に集う
 300Km北のダラハンからは夜行バスで、60Km南のウランバートルからは車に乗り合わせて、会員とその家族、友人、これから特講を受けようとする人など、約50人が農場に集まった。
 2年前、モンゴル第一回特講を受けた時は独身だった青年が、奥さんと子供を連れて参加したり、特講がきっかけで付き合いだして結婚した若者もいた。
 僕はモンゴル特講の第一回と第二回の係をやった関係で、みんなみんな懐かしい顔だ。
 「サンバイノー」とモンゴル語の挨拶を連発しながら、ハグしては再会を喜び合う。
      
 第一回特講生のガンゾルグ君の奥さんウーレーさんと、第二回特講生のナラちゃんは、今年生まれた子供を抱っこして参加。
            
 
 今回の「集い」には、何と700Km東から新婚の奥さんを連れて、車で駆け付け1日早朝に到着した若者もいた。

 
◇2年前の楽園村に来日した子ども
 2年前、春日山の夏の楽園村に参加したムギーが、叔母さんに連れられてやってきた。
 僕の姿を見つけて、ハニカミながらも近づいてくる。
 一緒に来日して楽園村に参加したガンゾルグ君の長男・ムンクチンは、モンゴル訪問のたびに会っていたが、ムギーと会うのは久しぶりだ。
 あの時のムギーが「元気に育っている」と思って、僕は思わず抱きしめてしまった。
 写真の真ん中がムンクチン、左がムギーだ。
            


◇農場のヤギ 
 農場には400頭のヤギと羊がいる。
 のんびりと草をついばむ姿は、まさにモンゴル的風景だ。
      
      
 夕方、放牧から帰ってきたヤギを並べて乳をしぼる。
      
 モンゴルの若者は上手にヤギを整列させるし、乳しぼりも上手い。
 30日の夕食には、2頭のヤギが僕たちの口に入った。
 モンゴルのお祝いの日には必ず作るという肉の「蒸し焼き」料理。今の時期は羊よりもヤギが美味しいのだそうだ。
      
 蒸された骨付き肉を両手で持ってかぶりつく。男性も女性も脂身も気にしないで勢いよく食べる。


◇今の時期のモンゴルは日暮れが遅い
 夕食が終わっても太陽は燦々とそそぐ。9時過ぎになってやっと太陽が西の小高い草原に沈む。
 それまで、若者たちと一緒にゲームを楽しむ。
 写真は日本でいう「ハンカチ落とし」と同じゲームだ。それ以外にも同じようなゲームがあって、子供の遊びは万国共通なんだと思った。
           
 モンゴル相撲も誘われたが、それは辞退して観戦。
           


◇1日夕方、ウランバートルに戻る
 今回もFLOWER HOTELに宿をとる。
 ここは値段もそれほど高くなく、ネット環境もよく、大風呂もあって、比較的快適なHOTELだ。
           
 食事前に大風呂に入って、たまっていた着替えた下着と靴下を洗面所で洗濯する。
 西日が射す出窓を開けて干していたら、さすがモンゴルだ。1時間も経たないうちに乾いてしまった。
 本当にモンゴルの陽ざしは強い。
 風呂から出ても顔がいやに火照っている。鏡でみるとかなり日焼けしているのが自分でもわかる。


◇2日、昼休みにモンゴル文化教育大学を訪ねる
 1年ほど前、モンゴル語キリル文字を読めるようになりたいと思って、早稲田奉仕園モンゴル語講座に時々通っていた時の先生が、現在、モンゴルに帰国して、モンゴル文化教育大学の学長秘書をやっている。
    
 モンゴルに帰国した後も、時々メールでお付き合いをしているのだが、「モンゴルに来たら、ぜひ訪ねてください。会いましょう。」と言われていたので、前日に電話を入れて、昼休みの時間にヤマギシの生産物「ひよこせんべい」を持って訪ねてみた。
 1時間半、食事をしながら、モンゴルの学生事情や、社会事情をいろいろと聞く。
 帰国する時の理由を「地震原発で両親が帰って来いとうるさいし、モンゴルにいる私の友達はみんな結婚して子供もいるし、これ以上日本にいると、婚期を本当に逃しそうだから・・・」と言っていたのに、
 「でも、帰国したら学長秘書という仕事が思ったよりも忙しくて、当分、結婚なんてないみたい。いっそ、もう一度、日本の大学に留学して大学院に行こうかなって思っているの」と明るく笑っていた。


◇2日夕方、日本の楽園村に子供を送る両親に会う
 今年の岡部実顕地の楽園村にモンゴルから4人の子ども達が参加する。
 そのうち2人の子どもの両親はよく知っている。もう2人は兄妹で父親が8月のモンゴル特講に参加する予定の人だが会ったことはない。夕方、その両親と会って話をする。
 蛇足になるが、
 日本からモンゴルに行く場合は、短期なら昨年からビザなしになったが、モンゴルから日本に行く場合は必ずビザの給付を受けなければならない。
 現在、日本大使館に今回の楽園村に参加する子供たちのビザ申請をしているのだが、今日もその追加資料提出の要求があって、午後にその資料を作って大使館に提出した。
 偶然にモンゴル滞在中だったので、即対応できた。