知人のNさんの作った番組を観る

 先週の初めに、知り合いの TVドキュメンタリー女性プロデューサーのNさんからメールをいただく。
 −−−
 ご無沙汰しております。お元気ですか?
 今日は放送のお知らせです。
 5月20日(日)14時〜 フジテレビ
 ザ・ノンフィクション「アイドルの家〜涙の数だけ抱きしめて」
 家庭用ビデオカメラで自分で撮り、1年かけて作ったものです。
 アイドルものですけど、ミーハーな感じじゃなくて、
 ちゃんと深いテーマがある…つもりです(^^)
 チラシを添付しましたので、良かったらご覧になってくださいね〜☆
        


 日曜日に観ることが出来なかったので、今日の夜に録画で観る。
 Nさんは、自分の乳がん体験を描いたドキュメンタリー「おっぱいと東京タワー〜私の乳がん日記〜」で、昨年、NYフェスティバル銀賞を受賞している。
 一昨年の暮れか昨年の始めだったと思うが、Nさんが作った「金子兜太の世界」というドキュメンタリーが放送された後、お会いして食事をしたときには「フリーになったら収入が不安定でね」と、ちょっとぼやいていたけれど、その後も確実にいい番組を作って放映されている。
 今回の「アイドルの家〜涙の数だけ抱きしめて」も、よく、あそこまで入り込んでカメラ撮影が出来たものだと驚く。さすがNさんである。
 それにしても、アイドルを夢見て、目指して・・・、
 少女達の笑顔からは想像もつかない苦労や葛藤や試練の日々。スターの後には、数え切れないくらいのスポットが当たらない少女達がいて・・・。
 そして、少女達一人一人には、それぞれの生い立ちや家庭があり、その中でアイドルを目指す姿にスポットを当てたドキュメンタリー番組だった。
 アイドルを求め、アイドルを育て、一握りのアイドルだけにスポットがあたり、アイドルを夢見た多くの少女たちが姿を消すという現実は、消費社会の一側面でもある。
 番組に出ていた2人のアイドル志願の少女の将来が、どんな将来なのか、僕には分からないが、どんな将来だろうと、消費されていく少女達の夢を思うと、僕はなぜか虚しくなる。