モンゴル滞在・2日目

◇朝起きてホテルの近くを散歩しようと外に出る。
 マフラーをしていても頬から頭全体にかけてキーンと寒気が刺す。コートにフードが付いていたので、それを被る。
        
        
 公園では、この寒さの中、健康遊器具でもって体操をしている人がいる。この公園にある健康遊器具は中国の公園と同じだ。
        

 約20分も歩いていたら、身体が冷えてくるのが分かる。約30分の散歩で切り上げホテルに戻る。

◇ホテルのロビーの新聞に野田総理と一緒に、訪日中のバトボルド・モンゴル首相が握手をしている記事が1面のトップで載っていた。
 「実りある日本訪問だ」との記事らしい。
         


◇今日は、来日研修教育・2日目だ。
 みんな元気に集まってくれている。遠い人はバスを乗り継いで2時間かかるらしい。
        
 午前、午後と、「日本での生活と日本の基礎知識」をやる。
 出張前に日本でまとめて製本したものを、それぞれに渡して、やさしく説明をしながら話を進める。
 想定内ではあるが、「日本の政治と日本の歴史」の項目だけが残ってしまった。
 この教育は、明日の午前中で何とか終わりたいと思って進めている。


◇夕方、昨年9月に訪問した折に、国立科学技術大学で講座をやった時に知り合った数学の女性教授でゲレルマさんの友人・ウルナーさんが駆け付けてくれて夕食を一緒にする。
        
 ウルナーさんはまだ独身だ。
 「学生相手だけの仕事で出会いがないの。誰か料理もできて優しい人いないかな」と明るく笑いながら言う。
 「モンゴルでも最近の大学生の3割は、何のために大学に通ってるのか分からないような学生がいる」と嘆く。
 そんな話を聞きながら、羊や牛の肉をいただく。
 モンゴルの「チンギスハーン生ビール」は、本当に美味しい。さすが麦の国だ。


◇食事が終わってホテルに帰ろうとしたら、僕が係をやった一昨年の第2回特講を受講したアデルバヤル君が、会いたいと車で駆けつけて来てくれて、ホテルまで送ってくれた。
 特講を受けた時は100Kgを超していた体格、今は90Kgだと少々細身になっていた。