ニュースを見たり聞いたりしながら

 ここのところ連日、テレビを見たり、新聞を読んでいると、驚くことが多いし虚しくもなるニュースに出くわす。例えば
孤独死
 一昨日は、さいたま市で60代の夫婦と30代の息子とみられる男女3人がアパートの室内で遺体で見つかり、餓死ではないかというニュース。
 今朝の新聞には、「母病死、4歳障害児一人で食事できず衰弱死」という見出しにドキリとさせられた。
 前々から都会での孤独死が問題になっている。
 それは、僕の認識では高齢の一人暮らしという要素からの発生かと思っていたら、そんなことでないのだと改めて思い知らされた。
 餓死したと思われる家族の父親は64歳だし、子どもが衰弱死と思われる母親は45歳だという。
 そんな話題を、
 案内所のランチタイムにみんなとしたら、さいたま市から来ているヒトミさんが「うちの近くじゃないの〜」と驚くし、
 夜に、ある36歳になる独身でワンルームマンションに住み、定職でなく派遣会社で仕事を回してもらって暮らしている若者と話していたら、「僕だって、風邪で起きられない時など、このまま死んだら、いつ発見されるのかなって不安になる時がある。この年になると親とも最近はあまり連絡を取らないし・・。」と言っていた。
 震災以来『絆』が叫ばれているが、地域社会の在り方そのものが、私たちが創っている社会そのものが、今、問われていると、あらためて考える。
 少なくても、僕たちが住んでいるヤマギシの実顕地では「いつ発見されるかな」という不安はない。
   


アメリ原子力規制委員会原発事故直後の議事録など公開
 昨夜のテレビニュースや、今朝の新聞に載っているこのニュースにも、驚かされたというか、やっぱり、そこまで「事態は深刻だったのではないか」と思ったり、
 一方では、危機管理能力の不足や、情報公開がされていなかったという政府批判だけで、なんの解決もないのではないかとも思ってしまう。
 僕たち日本人の心理的なもの、例えばそれは、当事者はどうしても社会的パニックを過剰に回避しようとする心理であったり、長いものにはとりあえず巻かれての様子見だったり、同僚との過剰な協調性的心理だったり、パイロットラン的発言を無意識に避けようとする・・、そんな心理がなぜ出るのかまで考えないとだめなのではないかと思う。
         


 そんなことを考えながら、帰宅の電車で夕刊紙面をめくっていたら
◇40〜60代の男女にとって不愉快な言葉は『頑固』
 博報堂が、人から言われて「不愉快と思う言葉」と「うれしいと思う言葉」をアンケート調査した結果が載っていた。
 男女ともに、人から言われたくない言葉が『頑固』で全体の42・5%だったという。
 逆に一番うれしかった言葉が男女ともに『若々しい』がトップで、『成熟した』は最下位だったらしい。
 アンケート調査をした博報堂新しい大人文化研究所のコメントは
「〝頑固おやじ〟が良いとされたのは過去のものになった。今は60代でも女性に限らず成熟よりも見た目の若々しさやセンスを重視する時代」と書いていた。
 やっぱり、頑固は我執かなって思ったり、そういえば「若いね」って言われたら悪い気持ちはしないなって思ったりする自分がいると笑ってしまう。