今日はモンゴルのお正月

 昨日夕方、
 ヤマギシの多摩供給所・社員のゲレルマさんと電話で話しをしていたら
「もう、モンゴルではみんな休みに入って、役所も休みだから・・・。私も、今日はモンゴルの大晦日だから、早く帰るの」と言う。
 旧歴のお正月、中国風に言うところの春節は先月の23日だったし、モンゴルも旧暦でお正月をやると思っていたら、今年は今日・2月22日が正月なのだという。どうも旧暦とも違う暦があるようだ。
 さらに今日の夕方、
 モンゴルにいるゲレルマさんの弟・ガンゾルグ君からも嬉しい電話があったと、ゲレルマさんからメールが来る。その内容というのは
 『ガンソルグから電話があって、今日のお正月の初日に、農場では今年初のヤギの雌の子が生まれたそうです。これは、めったにないことで、モンゴルではすごく縁起のいいことらしいよ。今年は、いろいろなことが上手く行きそうだと言って、ガンゾルグは元気になっていたし、日本の皆さんに知らせて欲しいと言っていたよ。』と書かれていて、最後に「私も今から家に帰って乾杯しよう」と結んでいた。
    写真は昨年秋に撮った農場のヤギ。
        

◇ちょっと調べてみたら、モンゴル人の2012年のお正月は3回ある。
      1回目:2012年1月1日
      2回目:2012年1月23日
      3回目:2012年2月22日
   なぜ3度も正月があるのか。
 1回目のお正月は、世界中の国々が採用しているグレゴリオ暦太陽暦)で、モンゴルでも、この日はカウントダウンをしたりパーティーをしたりして楽しむ。
 2回目のお正月は内モンゴル自治区の「チャガーンサル」で、チャガーンサルは中国の春節と日を同じにしていて、祝い方はモンゴル国とほとんど同じモンゴル式のお正月の祝い方をする。内モンゴルは中国の自治区だからそうなったのだろう。
 3回目のお正月はモンゴル国の「ツァガーンサル」だ。モンゴル国のツァガーンサルは、チベット仏教に由来する伝統的なモンゴル暦を使用している。
 そうか、モンゴル暦というのがあったのだと納得。
 「ツァガーンサル」と「チャガーンサル」は同じ言葉だが、内モンゴルモンゴル国では発音が少し異なり、日本語に訳すと「白い月」と呼ばれ、年の始めの月という意味。
 ツァガーンサルの日は、モンゴルでは民族衣装の美しいデールを着て、親戚の家を訪問して回るらしい。
 どの家でもボーズをたくさん蒸し、みんなで美味しく何十個もボーズを食べて祝うのだという。
 ゲレルマさんの家にも、今晩は近くに住んでいるヤマギシの湘南供給所・社員のビャン君家族が来て、楽しく食事会をするらしい。今頃は盛りあがっていることだろう。
   写真はモンゴルの代表的な料理・ボーズ。