我が家・多摩実顕地では、毎月1回、第一土曜日の午前中に「ヤマギシの生産物の土曜市」をやっている。
今日は、その第一土曜日だ。
6時半ごろ目覚めて外を見ると激しい雨。
「参ったなあ〜、この雨じゃ、お客なんか来ないよなあ〜、天気予報では風も強くなると言っているし・・」そんなことを思って部屋でぐずぐずしていると、7時ごろ携帯電話が鳴る。
「やるよ!!!」カワハラさんからだ。
「来たか〜、じゃあ、やるかあ〜」と腰を上げて、自分自身に気合を入れる。
9時までに準備が終わって開店したが、ますます雨は激しくなってくる。
通りに出した「土曜市」や「生産物」のノボリも、雨の中、バタバタと音を立てるだけ。
10時半ころまで、お客さんは1人。
ところが、10時半を過ぎたころに、常連客が次々と来てくれる。
「この雨でも、来てくれる人がいるんだなあ」と感激。
中にはバスに乗って来てくれる常連さんもいる。
その常連さんを帰りは車で送る。
「ヤマギシさんの食べ物はもう10何年も食べているよ。2人の息子も大きくなって独立してね。お父さんと2人じゃ、食べるのも少なくなってね。それに、お父さんは耳が遠くなってね、車を出してもらうのも心配でバスで来たの」と言っていた。
終わってみれば、晴れの日の先月とほとんど売り上げは変わらないという。むしろちょっと多いくらいだ。
「雨だから、来ないだろう」なんて、勝手に思って「すみません」って感じだ。
「雨が降ろうが、槍が降ろうが、第一土曜日はやる」というのに立っているカワハラさんやイヌカイさん、カクコさんに脱帽だ。「やろう」という人がいる限りは、僕はその人に心を寄せて添っていこうと改めて思った。