モンゴル民族伝統芸能を鑑賞する

 2日夜、東京・代々木のオリンピックセンターで「エヘシゲレン・モンゴル民族伝統芸術音楽舞踊団」の訪日公演があった。

     
 キリル文字(現在のモンゴル国キリル文字を使っている)の読み方くらいは覚えてみようと思って時々参加している早稲田奉仕園のアジア語学講座の先生から「私の学校の創立記念公演だから・・」という誘いを受けて、この公演のチケットを買った。
 2週間、研鑚学校に行って不在だった妻を誘ったのだが「どうしても6時には行けそうないわ」というドタキャンの電話をもらって、残念ながら一人での鑑賞となってしまった。
 僕は、モンゴルの芸能はウランバートルの民俗芸能劇場で観たことがあったが、馬頭琴の音色も聴きたかったし、プログラムにあった「シャーマン踊り」をぜひ観てみたいと思って行った。

     

 ウランバートルの劇場でも思ったのだが、モンゴル民謡は日本の民謡に旋律が似ている。聴いていて懐かしい気持ちを誘うメロディなのだ。
 そんな僕の気持ちを知ってかどうか、司会のモンゴル男性は「モンゴル民謡は、よく日本の演歌や民謡に似ていると言われますが、日本の民謡はモンゴルから伝わったという学者もいます。」と・・。
       

 馬頭琴は馬の尻尾の毛を弦に使った楽器だ。その独特な音色が、壮大な草原を馬が走るイメージを誘う。
       
       

 低音と高音を同時に発するという独特な歌い方の「ホーミー」。歌というより喉を楽器として音を出している。
        
        
        
        

 来日のサービスなのか、「赤とんぼ」や「北国の春」までモンゴル楽器とホーミーで奏でてくれた。
        

 観たいと思っていた「シャーマン踊り」
      
             

 これは、自然を崇拝するシャーマン教から由来した踊りだ。プログラムの説明には「人間は自然と調和し、自然の力を生かしながら、魔除け、病除け、厄払いして、人間に幸せをもたらすのを表現」と書いてある。
 実は、モンゴル第1回特講に参加した若い女性が一人、特講受講後にシャーマン教の厳しい修行に入って音信不通だと聞いた。「彼女は特講の中で、自然と自分の繋がりを強く感じたと言っていたから・・」と同じ特講を受けた会員が先日モンゴル訪問の時に話していた。

 モンゴル芸能には「曲芸」もある。
      
              

 約2時間の公演。
 僕は、十分に満足して会場を後にすることができた。
 妻に「これから帰る」と連絡したら、ドタキャンした妻は町田駅まで迎えに来てくれた。