青年達に触れて元気をもらう

 埼玉のヤマギシの村・岡部実顕地を会場に、1日〜4日の日程で20代のヤマギシの村の青年達が集中合宿研鑽会(通称:青年研)をしている。
 最終日前夜・3日夜は、首都圏のヤマギシの村人との交流会だった。
 2日ほど前に、この青年研の世話係をしているスギザキ君から、交流会の案内と「青年達の顔を見に来て下さい」というコメント付きのFAXが、我が家・多摩実顕地にも届いた。
 今回参加している青年達の中には、以前に会の機関紙「けんさん」の若者インタビューシリーズで取材したカマタ君やナガミ君などを始めとした青年が何人もいた。その青年達がその後、どう育っているのだろう、という関心もあった。
 また昨年1年間、実習生として多摩実顕地で共に生活したアイちゃんもいる。そして、僕が一方的ではあると思うが我が娘のように思っているユリエちゃんもいる。
 実は彼女がまだ幼年の頃、案内所の窓口をしてくれていた母親に付いて、時々、案内所に来ては僕の周りで遊んでいたことがある。息子だけで娘のいない僕はちょっと戸惑いながらも相手をしたこともあって、それ以来、僕は何となく、ユリエちゃんは迷惑かもしれないが、我が娘のように感じているのだ。
 そんなことで、若者たちの顔が見たくなって、3日の夕方、多摩実顕地からカワハラさん、カクコさん、キミエさんを誘って、4人で車で岡部に行って交流会に参加した。
    

 交流会では先ず、ここまで研鑽会をやってきての感想などが出され、その後、職場で受け入れてみてなど、交流会参加者も交えての研鑽会。
 青年達からは、岡部実顕地の長老・カワグチさんの話を聞く企画があり、また、職場参観では職場の村人全員が話をしたらしく、その感想が出されていた。
 その中の印象に残ったのを記すと、
・カワグチさんが「海の水をバケツで汲んでいるような事でもやり続ける」と言った。
・ノジリさんは「野菜作りは自然が相手で分からないことが多い。そしてこの先どうなるか分からない人達と共にやるのも、それも面白い」と言った。
・岡部実顕地に初めて触れた何人かの青年は「岡部はカタイというイメージを持って来たけれど、話をしたりして触れたら、どこの村にもいるような人達だった」などと発言。
 この様な、村で実践している先輩達の言葉を聞き、触れて、青年達はそれぞれに素直に受け止めて、何かを感じて自分のものに消化しているのを感じた。

 2時間ちょっとかかって岡部に行って、帰りは11時半の帰宅だったが、20代の青年達の、何の気負いもない、素直な、前向きな姿に触れて、清々しい気持ちをいただいた感じだった。こんな気持ちは、いくら書いても正確に表現できない。実際その場で触れのが一番だ。