那須実顕地のヤマモトさんから「一読のお勧め」メール

 昨夜、帰宅時に、高田馬場では「たいしたことがない」と思って電車に乗り、町田に着いたら牡丹雪ですでに積雪。朝方まで降り続いていたようだ。
 写真は、我が家・多摩実顕地の屋上から、今朝の雪景色。

 朝、メールを開いたら栃木県のヤマギシの村・那須実顕地のヤマモトさんから、下記のようなメールが届いていた。
−−「経済雑誌のダイヤモンドにDiamond Onlineというネット上の雑誌があります。最近号に内山節のインタビューがあり、現代日本での幸福についてかなり突っ込んだ表現をしています。読んでみてください。」−−
 ヤマモトさんは時々、自分が読んでいる本や新聞記事を紹介してくれる。
 今回は「内山節」「幸福について」この2点に惹かれて、早速、ネットで登録して読んでみた。
 内山氏の著書は以前からよく読んでいる。共鳴するところが多く、好きな哲学者だ。実は彼が主宰するフォーラムの会員にもなっている。
 彼は、昨年の11月に開催された「地域力フォーラム」(実はこの催しを知らせてくれたのもヤマモトさんであった)の基調講演でも、
「世界はひとつのシステム、自然の生命活動と人間たちの生命活動が連鎖する世界」と語り、さらに、
「農業や林業だけでなく、基本的には都会の暮らしもそうであるが、その繋がりのための手段である貨幣や市場が、現代は目的になってしまい、自然との生命活動の連鎖の姿がみえにくくなっているだけである。私たちは自然とともにある持続する価値観を、新たな地域主義を創造して、もう一度私たちの手の中にしなければならない」旨の提言をしていた。(2010.11.24ブログでも報告)
 今回のインタビューでは、
 現代を「経済が全ての人をすくい上げることができなくなった時代。個人的な欲望を満たすことで幸せを求めようとする考え方から抜け出すべき」と語り、
「今後は、同じ地域に住む人々や、問題意識を同じくする人々が集まり、それぞれが多種多様なコミュニティをつくる世の中になっていく。そのなかで、お互いに助け合い、評価し合う仕組みをつくっていくべきだ。逆に言えば、常日頃から人を尊重する心を持つようにしないと、コミュニティをつくることができない。」と論じている。
 ヤマモトさんがお勧めの通り、一読に値するインタビュー記事である。