ランチタイムとティータイムは案内所の憩いの時間


 毎週水曜日の案内所は賑やかだ。

 朝10時から「幸福研鑽会」がある。日頃の暮らしの中での出来事や、自分のいま感じていること、自分がやろうとしていることなど、なんでも出し合いながら、人の話を聞き、自分を見つめて、正常健康な心境に立ち返る機会だ。ヤマギシ会会員は、各地、自分の住んでいる地域でそんな場を持っている会員が多い。案内所の「幸福研鑽会」もその一つだ。

 だから水曜日の案内所には普段の曜日よりも会員たちが集まってきて、昼のランチタイムが、これまた賑やかだ。

 研鑽会に参加した人が、それぞれ一品料理を持ち寄って、テーブルに並べて、それぞれがバイキング方式で皿に取っていただく。自分が持ってきた弁当や料理を自分だけが食べると言うことはない。もちろん、それぞれが食べたいだけ食べる。他の曜日でも人数に関係なく昼時はいつもその方式で昼食をいただく。しかし、水曜日は集まった人数分、豊かさを多く味わうことができる。

 季節によっては、来ている会員のほとんどがヤマギシの農産物の供給を受けているので、野菜などの食材がダブることもよくあるが、同じ食材でもいろいろな味付けや、いろいろな料理になっているのを賞味できることもうれしい。「いま、畑ではナスがとれている」とか「トマトがおいしい季節になった」とか、東京のど真ん中・高田馬場でも農場の様子を知ることができる。

 食べることと、歓談する口は同じなのに、実に器用に絶え間なく駆使して、女性の方々は時も気にせずランチタイムを楽しんでいる。

 午後も、それぞれ活動している部門ごとなどで研鑽会をするのだが、3時には決まってティータイムとなる。ここでも誰かが出かけたときのお土産とか、近所からいただいたお菓子が集まる。ワイワイがやがや、全国の名菓をいただき、私的にはメタボを心配する。

 このランチタイムとティータイムは、長年、ここ案内所の文化となっている。誰が来ても自由に入ることができる。もちろん、会員以外の方でも、手ぶらで訪れた方でも歓迎だ。