我が家から歩いても20分ほどのところに「カタクリ」の群生地がある。
そこは、町田市が管理する「町田かたかごの森」という公園で、クヌギ、コナラ、ヤマザクラ等の雑木林である。
通常は閉鎖されていて、カタクリの開花時期に合わせて、今週一週間が開園と聞き行ってみた。
カタクリは「春の妖精」(スプリング・エフェメラル)と呼ばれる。エフェメラルとは、もともと「はかない命」という意味で、カタクリが1年のうちで地上に出ている期間は、春先の2か月足らず。葉で光合成をして栄養分を鱗茎に蓄えて、夏には葉を枯らし、翌年の春まで土中の鱗茎のまま休眠状態で大半を過ごしているので、そう呼ばれるらしい。
このカタクリの花は、万葉集にも詠われているらしく、こんな立て看板があった。
「ウグイスカグラ」という素敵な名前の木に花が咲いていた。
調べてみたら、ウグイスカグラ(鶯神楽)の名前の由来は、ウグイスがさえずり始める時期に花が咲き、ウグイスが隠れられるほど枝葉が多く出ることから「ウグイスガクレ」になり、それが「ウグイスカグラ」になったとの説があるらしい。