今日も日中は30℃近い気温。昨日に続いて残暑厳しい火曜日だった。
夕方、屋上に上がったら、明日も秋晴れの残暑を思わせる夕焼け。
◇ファーム町田店の駐車場脇の「なかよし花壇」
町田市が「市民の手づくりによる花壇の草花が街を彩る企画」として、希望する市民や団体に、花の苗を提供して、それを植えた花壇の出来映えを審査する「花壇コンクール」の「2021年秋の審査」結果。
我が「なかよし花壇」は、今回は「努力賞」をいただいた。
◇澤田瞳子の最新刊『輝山(きざん)』を読み出す
「第165回直木賞(『星落ちて、なお』)を受賞した澤田瞳子氏の受賞第一作となる最新刊『 輝山(きざん) 』が発売」という書籍広告を見て、内容確認のために書店で少々立ち読み。
澤田瞳子さんの作品は5~6年前に読んだ『 若冲 』と、直木賞を受賞した『 星落ちて、なお 』の2作品だけである。
『 若冲 』は、緻密な構図や大胆な題材、鮮麗で、奇抜な構図の作品を世に送り出した、 江戸時代中期の天才絵師・伊藤若冲の素顔にスポットを当てた物語。
『 星落ちて、なお 』は、鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘の河鍋暁翠の、父の影に翻弄されながら、明治・大正の激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。
「今度はどんな物語だろうか」と興味を持った次第。
この『 輝山(きざん) 』は、世界遺産になった「石見銀山」を舞台にした物語だった。
石見銀山が2007年に世界遺産に登録されたとき、「戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山(現在は閉山)。最盛期には日本は世界の銀の約3分の1を産出したとも推定される」ことを知って、少々興味があった。
書籍の表紙帯には ─あの山は命の輝きを永遠に宿し続けるいのちの山──とある。
裏表紙の帯には「江戸後期、代官・岩田鍬三郎の身辺を探るため、(主人公の)金吾は石見国大森銀山にやって来た。中間として働き始めた金吾を待っていたのは銀山を支えるために懸命に生きる人々との出会い。命の危険にさらされながら間歩(まぶ)の中で鉱石を採掘する掘子、重い荷を運び母と妹を養う少年、世を憎み、酒浸りの日々を送る僧侶。そして彼らを慈悲深く見守る岩田鍬三郎……。さまざまな思いに触れ、金吾はいつしか彼らに魅せられていく。」と書かれている。
ここで産み出された良質で大量の銀が世界経済を動かしたとも言われる岩見銀山は、どんな人々で成り立ていたのか、澤田瞳子さんの描く「それぞれの場所で懸命に生きたすべての人のための物語です。」の言葉に魅せられたので、秋の夜長、しばし浸ってみようと思う。
◇ノーベル物理学賞に真鍋淑郎(90)さん
このブログを書いていたら、「今年のノーベル物理学賞にアメリカ・プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎(90)さんが選ばれました。」というニュースが流れた。
真鍋さんは地球温暖化研究の先駆的存在で1950年代末からアメリカにわたり、コンピュータを用いて気候の変動を分析する研究分野を開拓し、その後、二酸化炭素濃度の上昇が大気や海洋に及ぼす影響を世界に先駆けて研究。現代の地球温暖化予測の枠組みを築いた功績らしい。
こんな業績を残している気象学者が日本人とは知らなかった。
おめでとうございます。