今日は7月21日。子供達も夏休みに入った。
オリンピックの競技もソフトボールはスタートした。
今日も、朝から真夏の陽射し。
空は高く、こんなすじ雲が現れていた。
調べてみたら「巻雲」というらしい。
今日も朝はファーム町田店の開店準備に入って、ジャガイモの袋詰めをしたり、カットスイカのラッピングをしたり・・・。
9時から11時半までは、金曜日定例の関東のZoom研鑽会。
午後は、8月に開催予定の一週間の合宿セミナー「特講」のことで、各地の推進メンバーと現状況の連絡を取り合う。
それにしても、東京を中心とした新型コロナウイルス感染拡大の推移がちょっと心配。
感染者数の報道に一喜一憂したくはないが、活動面での人々の動揺は、無視もできない数字になっている。
◇冲方丁著『光圀伝』(上)(下)を読み終わる
冲方丁さんの本は、日本独自の正確な暦をつくることに、数々の難題を乗り越え奮闘した「渋川春海」という実在の人物を描いた『天地明察』を読んで、感動した記憶があったので、この文庫『光圀伝』(上)(下)も期待して読んだ。
この本は、水戸黄門こと第2代水戸藩主・徳川光圀の一生涯を描いた物語だ。
しかし本書は、テレビや映画でお馴染みの「水戸黄門漫遊記」的な内容ではない。
光圀に少年時代から小姓として仕え、光圀の寵愛を受け育ち、光圀が隠居し家督を第4代・綱條に譲るときに家老として抜擢した藤井紋太夫を、光圀は自らの手で成敗する場面から物語が始まるというもの。(これは史実である。元禄7年11月23日、能の会が執り行われているときに、人知れず光圀によって手討ちにされ、その理由は諸説があり明らかではない。)
なぜ、成敗しなければならなかったのかは、本書の巻末まで分からないのだが、初代水戸藩主・頼房の3男として生まれるが、なぜか世継ぎとされたことに疑問を持ち、悩みながら育った幼少期から青春期。
正統な血筋でもって水戸家を継承することが大義であると、兄の子を世子とすることを貫ながら、詩作で天下を取ると文化人として励む壮年期。
そして黄門様と呼ばれる隠居後の老年期まで、一般的に知られる「水戸黄門」のイメージとは違う徳川光圀の葛藤や日本史編纂事業などの偉業をいかに成し遂げたかを、文庫(上)(下))によって描かれている。
そして、僕が納得しながら読んだのは、「生類憐みの令」などで有名な第4代将軍・綱吉との確執。将軍よりも庶民から人気のあり「天下の副将軍」などと呼ばれる光圀を、綱吉にとっては煙たい存在なのだ。
そうだったろうなあ~、と納得し、面白く読んだ次第。
さらに、宮本武蔵から苦しませることなく人を殺める仕方を教わったり、沢庵和尚が登場したり、徳川将軍を支えた名君として有名な保科正之にライバル的心情をもっていたり等など、実に、読み応えのある一冊だった。