新聞記事を見ながら「マスク」についてのおしゃべり

 新型コロナの第3波感染者が、全国的に連日増え続けている。
 今日の東京での新規感染者数は、なんと493人と報道されている。


 そんな中で、最近、「マスクの効用」が話題となっているので、今日は「マスクについてのおしゃべり」をしてみたい。

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  ニュースによると、「ニューヨーク市で、バス、地下鉄、近郊電車などに乗車する際に、マスクの着用を拒否した場合、50ドルの罰金が課せられることになった」との報道もあるし、日本の感染症専門医の中にも「公共の場でのマスク着用を法制化すべき」と発言している人もいる。

 

 今朝の新聞にも、こんな記事が載っていた。
 ──マスク効果「富岳」も太鼓判──

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 もちろん僕も、外に出たらマスクをするし、電車内ではマスクをして、ひとりだから一言も発しない。
 通勤電車など、ほとんど会話をしている人はいない。静かな車内である。

 

 さらに、先週の新聞には、哲学者の鷲田清一さんの、こんな文章も載っていた。
 ──マスクの妄想 メイクの一つになる?──

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 鷲田さんは「男性なら毎朝、鏡の前で髭を剃る。反対に髭で顔を覆いもする。女性なら、眼を隈取り、まつげにマスカラ(マスクと語源は同じ)をつけ、眉を整え、イヤリングをつけ、口紅やマニキュアを塗る。コロナ禍がこれからもずっと続けば、マスクもまたその演出用具のあたりまえの一つになっても不思議でない。」といい、「あまりに長くマスクをつけているうち、つそんな妄想までするようになった。」と。

 

 実際、僕もテレビを観ていて、「今日の小池知事のマスクは・・・」って思うし、「この大臣のマスク、ダサくない?」と思ったりする。

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 最近、妻から聞いた話だが、保育園で保育士がマスクを外すと、泣き出す乳幼児がいるらしい。

 生まれて認識した人間は、みんなマスクをしている。マスクなしの人間の顔って、なんと複雑な形をした部品がついていて、空恐ろしいと思うのかもしれない。
 心配なのは、発音時の口の動きを真似できず、乳幼児の言葉が遅くなることだという。

 

 僕たちだって、「あの人、鼻が高いね」とか、「えくぼが可愛いね」などという会話は、そのうちなくなるかもしれない。鼻も、唇も、えくぼも見ることができないのだから・・・。