今朝の「天声人語」から

 今朝の朝日新聞の「天声人語

 『旅する本の雑誌』に、書店員の高頭(たかとう)佐和子さんが書いていることを紹介していた。

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 高頭さんは「読書に集中しようにも家では気が散るし、喫茶店も長居がためらわれる。結局、通勤電車の中がいちばん本の世界に入り込める。」と書いている。


 実は僕も、一番読書ができるのは朝夕の通勤電車の中だ。
 前々から、僕は通勤電車内を書斎的役割に使っているので、高頭さんの論に同感する。
 もう故人となったが僕の知人の編集者は、朝の通勤は必ず普通電車だった。
 快速や急行の混んだ車内でなく、すいている普通電車に乗って、座ってゆっくりと読書するのだというのが、彼の持論だった。
 車内には大勢の人がいるが、それが不思議と一人の世界になれる空間なのだ。

 

 高頭さんは「・・ならばいっそ本を読むために旅に出てはどうか。」と、「移動時間は長いほどいいので、特急や新幹線には乗らない。」で、「遠征読書」を実践しているのだそうだ。


 車などで移動しないで、単行本を1冊持ってのミニ旅行。
 僕も同感だ。

 世間の10連休に浮かれないで、ミニ「遠征読書」旅行。素敵ではないか。