日本生物地理学会の市民シンポジウムに行く

 朝7時から10時まで、ファーム町田店の開店準備に入って、その後、本郷の東大に行く。
 村岡到さん主宰の「友愛政治塾」の塾生メンバーの1人の森中さんが、会長を務めている日本生物地理学会主催の市民シンポジウム 『 次世代にどのような社会を贈るのか? 』 が、午後1時から東大農学部のフードサイエンス棟ホールで開催される案内を3日前に知った。
       

 会の新聞「けんさん」の編集もひと段落したし、ぜひ、聴講したいと思って、事前申し込みをしていなくても聴講できるかどうか、森中さんに昨日メールしたら、席が空いているので来てくださいとの返事。
 地下鉄東北線の「東大前」で降りて、農正門を入って、農学部の建屋の奥に、会場のフードサイエンス棟があった。
       
       
  

 今日のシンポジウムの主題は
 森中さんが発表された論考『種問題とパラダイムシフト』について。
 先ずは、森中さんから趣旨説明。
       
       
       
       
       

 ここで問題にしている「種」とは、「たね」ではなく、生物の「しゅ」。
 生物学的に「種」とは何かを考察して、「種」の理解から世界平和を導き、人類の発展を探ろうとする内容だった。
 森中さんの趣旨説明の後、この論考を読んだ女子大生(高校生で世界平和大使にもなった学生)の感想発表と、大学教授など3名の意見発表。
 最後に、クロージング・アドレスとして、養老孟司先生が話された。
       


 なかなか、刺激的内容のシンポジウムだった。
 生物学的に「種」を考えることで、人類とは何か、人類にとって「生きる権利は平等」か、全体主義排他主義、私的所有と社会的所有、納税の意義など、広範囲にわたって考察が展開されていた。
 また、相模原障害者施設殺傷事件についても、種の問題からとらえたらどうなのか、といった考察まで展開して、興味を持って聴講させてもらった。 


◇蛇足になるが、東大の農正門を入ったら、こんな銅像があった。
       
       
 ハチ公の飼い主であった上野英三郎博士は、農業土木学者であり旧東京帝国大学農学部の教授なので、ここに銅像があるらしい。