今朝、長男の嫁から「昨日の朝日新聞に、父の短歌が出ました。」とのラインが届く。
ちょうど我が家のロビーの、朝の新聞ファイリング交換をしているときだった。
早速、昨日の新聞の13面を開く。
永田和宏さんの選で載っていた。
中指と薬指との間から四回転の羽生をみる女(ひと)
平昌オリンピックでの羽生結弦の演技を、ハラハラドキドキしながら、「お願い、失敗しないで! 四回転跳んで!」と、祈りと不安の入り交じった気持ちで、テレビ画面を観る女性(妻かな?)の風景が、瞬時にイメージできる秀作だ。
「中指と薬指との間から」が、それらの心情を見事に表している。
蛇足になるが、選者の永田和宏さんは、僕が好きな歌人の一人だ。
細胞生物学者でありながら、歌人でもある永田さん。奥さまの河野裕子さんも有名な歌人。亡くなられた奥さまを詠んだ歌もいい。
永田さんが出している岩波新書の 『 現代秀歌 』を僕は時々開いている。
「今後100年読まれ続けて欲しい秀歌100首」が、永田さんの解説で収録されている。