今年最後の日・大晦日のおしゃべり

◇今朝のNHKアーカイブ耳をすませば
 今年亡くなった人で「時代に向き合い、人々に感動と勇気を与えてきた人」として、その足跡を振り返るというNHKアーカイブ耳をすませば」に、哲学者の鶴見俊輔さんと、俳優でタレントの愛川欽也さんの組み合わせで放送されていた。
      
 哲学者で評論家の鶴見俊輔さんは、ハーバード大学で哲学を学ぶが日米開戦で帰国し、従軍。戦後、「敵を殺したくない」という思いが思想の原点になり、「思想の科学」を創刊、リベラルな立場で幅広い評論を展開し、戦後の思想界に大きな影響力を持つ。また行動する哲学者として「ベ平連」や「九条を守る会」の活動をする。今年7月逝去。
 愛川欽也さんは、ラジオ、映画、司会など、俳優としてもタレントとして活躍。戦時中に疎開した時の経験が、その人生に深く影響していた。4月逝去。
 2人とも、戦争と敗戦を経験し、戦争を再び起こしてはならないと思いが、そのごの言動と行動になっている。
 鶴見さんは「真理は間違いから逆算される。そのためには間違いを記憶し続けなければならない。日本がアメリカに負けた事実を忘れてはならない。」と言い続けていた。
 愛川さんは、疎開先に母が持ってきてくれた28個のかりんとうを、1個ずつ一人で食べてしまい、友達に分けてあげられなかった記憶。子供にそうさせてしまう戦争。「戦後は終わっていない。」と言い続けて生きた。
 面白い組み合わせだと思いながら観たが、見応えのある放送だった。


◇布団乾燥しながら部屋をお正月バージョンに
 一昨日、昨日と客間の布団乾燥をしたので、今日は我が家の布団と、乾燥を希望する人の布団乾燥を、午前中に一緒にまとめてした。
 最近は、羽毛布団を使っている人が多く、乾燥機に掛けることができない人が多くなって、1回で終わった。
 その後は、我が居室の掃除。
 我が部屋もお正月バージョンにする。
 お正月には毎年掛ける〝掛け軸〟を出す。昔、中国の友人からプレゼントされた掛け軸だ。
 掛け軸の絵が僕はお気に入りで、毎年、お正月だけ飾る。
     
 友と楽しげに盃を交わしているのがいい。
 こちらは、いつも飾っているモンゴルの草原で収集した野草を押し花にした壁掛けだ。
     


◇お正月準備
 今日の大晦日も、それぞれが、それぞれで、正月を迎える準備をしている。
 厨房を覗いたら、おせち料理の紅白蒲鉾をヒロミさんが切っていた。
        
 シマダ夫妻は、元旦夜のすき焼き鍋料理の野菜をお皿に盛っていた。
        


◇今年、最後に買った文庫『脊梁山脈』
 新聞の書籍広告を見ていて、興味をもって買ったのが乙川優三郎著の『脊梁山脈』だ。
 僕は、直木賞を受賞した『生きる』を読んで以来、この作家を注目している。
 本人も山本周五郎が好きな作家だと言っているが、彼の時代小説は抜群だと思っている。
 今回は、初めての現代小説だと紹介されていた。
        
 ネットで検索すると、次のように紹介されていた。
 『福島県費生として上海に学び、現地入営した矢田部信幸。復員列車で助けられた男を探し、深山を巡るうち木工に魅せられ、木地師の源流とこの国のなりたちを辿ってゆく。23歳の終戦、いかに生き直すか。直木賞受賞作『生きる』から10年、著者初の現代小説。(「BOOK」データベースより)』


◇今夜も初詣に
 大晦日の昨夜、毎年深夜に、地域の氏神様の淡島神社に初詣に出かけている。
 ブログを書いている今、NHK紅白歌合戦がテレビから流れてる。
 いつも、この番組が終わった後に出かける。
 紅白歌合戦も、最近はじっくり見たことがない。ブログを書きながら、時々テレビ画面を見る程度だ。
 さて、来年は申年。どんな年になるのだろう。