加藤登紀子さんのコンサート

 日曜日の夕方、渋谷のNHKホールで加藤登紀子さんの『50周年記念・百万本のバラコンサートwithラトビア・リエパーヤ交響楽団』コンサートに行った。
 2ヶ月前の『土と平和の祭典』(毎年秋に開催・出店参加している)準備会で、登紀子さんは「百万本のバラの歌が生まれたラトビア交響楽団が来てくれるのよ。」と、このコンサートに寄せる思いを熱く語っていた。
 僕も「百万本のバラ」は好きな歌だし、その時の登紀子さんの思いを聴いて、このコンサートを楽しみにしていたので、妻と妻の友人で広島から上京していたハツネさんとHNKホールに行った。
 NHKホール前の代々木公園けやき並木では、このコンサートを記念して、土と平和の祭典で顔なじみの友人たちが『Love Farmers』という祭典を開催していた。
      
      

 NHKホールに入ったのは、僕は初めて。
 ホール入口は長蛇の列。さすがNHKホール、収容人員3800人というだけあって凄い人だった。
 会場入り口でお会いし挨拶したトキコ・プラニングの社長さんも「おかげさまで満席になりました。いいコンサートになりますよ・・・」と満足顔。
      

 演奏中は撮影禁止なので、演奏前に舞台を背景にパンフレットを写す。
      

 第一部は、登紀子さんは白いドレスで「愛を耕すものたちよ」「今あなたに歌いたい」など8曲。
 休憩を挟んで第二部の最初に、リエパーヤ交響楽団ラトビア・ワルツの演奏。
 そのあと「愛の賛歌」などを真っ赤なドレスで歌って、いよいよ「百万本のバラ」へ。
 バックに小学生も含めた200人の合唱団が登場して、登紀子さんの曲が生まれた背景などの語りも交えて、それはそれは迫力ある、感動的な「百万本のバラ」を聴かせてもらった。
 最後は、アンコールに応えて「知床旅情」を。
 その後の駐日ボリビア共和国大使からの花束シーンだけ、シャッターを切らせてもらう。
      
 

 会場で配られたパンフレットに登紀子さんの書かれた「百万本のバラコンサートによせて」という一文に、この歌が生まれた背景があるので、ここに転載させていただく。
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 人の命に運命と歴史があるように、歌もまた、その運命と歴史を生きます。
 小さな種として産み落とされ、人びとの心という土に受け止められ、
 時代の風雪の中で、いつしか大きく育っていくのです。
 たくさんの人に求められ、愛された歌にはたくさんの命が宿り、
 その願いや祈りを果たそうとする大きな力に変わります。
 ラトビアという小さな国で生まれた歌が、ソ連という大きな国に広まっていくためには、どうしてもロシア語に翻訳されなければならなかった。これもこの曲の運命です。
 結果的には二つの違った歌詞を持つことで、二つの命が生きることになったのです。
 ラトビア語では母親が幼い娘に贈った子守唄だった歌が、
 ロシア語の詩ではグルジアの貧しい画家の恋の物語に生まれ変わりました。
                            (以下省略)
      ◇◇◇


 演奏中はシャッターを切れなかったので、ロビーに飾られていた写真を接写。