先週の金曜日の男の研鑽会で、研鑽会常連メンバーのNさんから、東方学院仏像彫刻講座作品展の招待ハガキをいただいた。
Nさんは、大手総合化学会社の研究者なのだが、60歳になった契機に仏像彫刻の講座に行き出したというのは聞いていた。
その講座受講生の作品展が、九段下の千鳥ヶ淵の近くのインド大使館・地下ギャラリーで開催されている。
会期が明後日の金曜日までだが、最終日は午後の4時までだ。
今日行っておかないと行く時間がない。
6時までやっているから、まだ間に合うと5時過ぎに慌てて案内所を出る。
九段下の千鳥ヶ淵は、東京でも有名な桜の名所だ。
しかし、まだ早い。つぼみは膨らんでいるが、開花しているのはほんの少しだ。
ここがインド大使館。出入り口に警備員がいて、招待ハガキの提示を求められて入館。
地下ギャラリーに行くと、作品が並んでいた。
先ずは、Nさんの作品を探す。
『お地蔵様の板彫り』というタイトルの作品だ。
会場でいただいた出品目録に「西村先生のお地蔵様の絵を基に作りました。今年教室に入れていただいたばかりなので、習作のつもりで作りました。木を彫る感覚や、作る感覚を少し味わえました。」というNさんのコメントが載っていた。
出品作の中には、かなりの大作もあるし、可愛い粘土の仏像もあったり、版画絵や宗教画も展示してあった。
出品者の年配の女性が、ひとり一人の作品を丁寧に説明してくれた。
Nさんの「やり始めたら、仏像彫刻って奥が深いんですよね。仏教そのものも奥が深いし・・・」と言っていた言葉を思い出しながら、作品を見て回った。
会場をあとにして帰りに、ついでだからと思って、通りを隔てた夕暮れ迫る靖国神社に寄る。
今週末からは、花見客も押し寄せるのだろう。屋台の準備を忙しくしていた。
ここに来たら「東京地方の桜の開花標本木」を見ようと境内を探す。
あった、あった。表札を見つけた。
これが、その桜の樹だ。
ちなみに、気象庁は23日午前に、東京でサクラ(ソメイヨシノ)が開花したと発表している。