会の機関紙「けんさん」の感想をいただく

 北海道日高郡新ひだか町で、認知症グループホームや支援ハウス、訪問介護、デイサービスなどを事業として「(有)静内ケアセンター」を経営している知人のシモカワさんから、今月発行の「けんさん」についての感想を掲載した『静内ケアセンターたより』がFAXで送られてきた。
      
 シモカワさんは、介護事業を通して、みんなが幸福と感じられる地域社会づくりを実践している。
 僕も一度、「けんさん」でシモカワさんの活動を紹介するために新ひだか町を、取材訪問したことがある。
 その時、若い時には畜産業をしていたシモカワさんが、現在は地域の実情に沿った確実な介護事業の展開や、シモカワさんの構想と夢を聞かせてもらった。
 そんなシモカワさんの感想である。
 これからの社会の在り方を、介護という側面からも考えることを、「けんさん」でも継続テーマとして取り上げていきたいと思っているので、ここに、その『静内ケアセンターだより』に載せてくれたシモカワさんの感想を転載させていただく。
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「老蘇(おいそ)さん」って素敵な言葉だ!
 今月号の「けんさん」に、「介護を通して考える これからの社会ってどんな社会がいいの」が載っていた。ヤマギシの春のまつりや研鑚学校で豊里実顕地に行った時、ヤマギシズムで生きてきた人達の老後はどうしているのか?が気になっていた。ヤマギシは助け合いの共同社会であり、高齢者にとっても理想社会がヤマギシにはあるのでは?の想いがあったからである。農業を基本としているので体が動くうちは役割分担がそれなりにある。最低の衣食住が満たされてもいる。私が訪れた頃、「ここに老蘇さん達が入るんです」とグループホームが建設されていた。たぶんそこを担当している人達が介護部なのであろう。山下さんの報告によれば、老蘇さん達が介護保険で地域のデイサービスやショートステイを利用し、元気になっている。に驚く。
 村人になり実顕地で一緒にやってきた仲間達なのだが、その集団に終わることなく、地域に出向いているのがいい。老蘇さんになっても(認知症になっても)Z革命を実践している現役なのであろう。ヤマギシの老蘇さんこそ幸福社会の実践例なのだ。
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 また、昨日は、同号の「ひろば」コーナーに投稿してくれた長野県のゴチョウさんからも「分かりにくいだらだらした文章をとっても読みやすく編集してくれて、ありがとう。友だちからも電話をもらってね・・」そんな電話をいただいた。

 このような反応が寄せられると、「読んでくれているんだなあ」と嬉しくなる。
 編集を担当している者として、嬉しい限りである。