日曜日、妻の畑を手伝う

 妻は、地域の認知症ディサービスの施設に関係している。
 そこに来る認知症の人達と一緒に、認知症の人達のやり場として、地域の畑を借りて、トマトやナス、サツマイモ、サトイモなどの作物を栽培している。
 「夏の間、暑い中を畑にいけなかったから、畑が草ぼうぼうなのよ。でも、今週はみんなでサツマイモ堀をしようと思っているの。その準備を今日はしたいのよ。今日は案内所に行かないんでしょ・・・。」
 朝、起きた妻は、そんなことをつぶやく。
 僕に、それを手伝って欲しいと言うことだなって、察しはつく。
 今日は、読みたい本があって、実顕地でゆっくりしようと思っていたが、たまには妻に付き合っておいた方がいいかなって思って、作業着と長靴に着替えて、すでに2人分用意してあった弁当を持って、10時から畑に行く妻に同行。
 多摩実顕地から車で10分ほどの畑に行くと、サツマイモの茎と葉は、立派に育っているが、周りは草ぼうぼう。
           
 妻は、サツマイモ堀が出来るように、伸びている茎や葉を刈り取って、その準備。
 僕は、ひたすら収穫が終わったトマトの茎を抜いたり、ネギが植わっている畝の草引きをしたり、畑に入る道の草刈りをしたり・・・。
 そのうち、妻と同業のケアマネージャーの人が手伝いに来る。
 「手は動いているのかなあ」って、疑ってしまうくらい、2人のおしゃべりがすごい。
           
 ひとしきり、おしゃべりと作業をしたら「じゃあ、私はこれで・・」と妻の同業者・ケアマネージャー女史は、帰って行った。
 その後、僕と妻は畑の脇で弁当を広げて食事。
 妻は小さな声で「こんな所で弁当食べるなんて、初めてだね」とつぶやく。
 食後も、汗だくになって作業をして、
 2時過ぎに、生育状態を確認するために掘ってみたサツマイモをカメラに収めて、作業を終了した。
     

 まあ、いい汗をかいた日曜日だったと思う。