前に、高田馬場の案内所の近くに〝武蔵野の原野の風景を留めている「おとめ山公園」という静かな所がある〟という新聞記事を読んだことがあった。
土曜日の早朝、それを思い出したのでカメラを持って公園目指して散歩する。
いろいろな飲食店が建ち並ぶ「さかえ通り」を抜けて、神田川を渡る。
神田川を渡って、西武新宿線の踏切と目白通りを越えて、住宅街の路地を入って数分歩くと公園入口だった。
確かに、高田馬場駅から10分とかからないところだった。
おとめ山公園。
この「おとめ山」という名前だが、僕はてっきり「乙女山」だと思っていた。
しかし、ここは江戸時代には徳川将軍家の所有地で、将軍の鷹狩り場だったらしい。
それで庶民は立ち入り禁止の場所で「御留山」と言われていたのだそうだ。
それほど広くはないが、うっそうとした木々と、敷地内には東京の名湧水57選に選ばれている湧水が出ていて、それで作られた池で、涼感たっぷりだった。
池の噴水が、朝日を浴びて虹を彩っていた。
親子が、ザリガニをさきイカを餌に釣っていた。
案内所の近くに、こんな静かな公園があったのかと、少々感激。