土曜日・今日のおしゃべり

 今週末は、栃木県の大田原農場で、関東の男達有志がやっている「ふるさとFarmづくり・農業体験」のメイン作業で、毎年やっている蕎麦づくりの種蒔きの日だ。
 しかし僕は、モンゴル出張でたまっている仕事もあるし、身体もちょっと疲れ気味なので、その蕎麦の種蒔きは、他のメンバーにお任せした。
 さらに、今日は、埼玉県の岡部実顕地の楽園村交流会の日だ。
 そちらも毎年参加している行事ではあるが、モンゴルから帰国してまだ3日しか日がたっていない。
 防疫を考えると一週間は家畜を飼っている実顕地の訪問は避けなければならない。
 そんなことで、
 今日の土曜日は案内所に出勤。
 夕方から夜は、多摩実顕地の研鑽会に出席。


◇モンゴルでの見聞おしゃべり〝菜の花栽培〟
 農場があるバイヤンチャエンダマン市からエレデネト市に車で移動するとき、ダラハン市の近くで、草原の中に広大な黄色い畑が現れた。
 その広大な黄色い畑は、緑の麦畑と隣り合わせるように所々にある。
 ドライバーのガンゾルグ君に確認したら「菜の花」だという。
     

 現在、モンゴルでは「菜の花」を大規模栽培し、バイオディーゼル燃料を製造しようと試み始めたのだそうだ。
 ダラハン市の近くには、バイオ化の工場もすでに建設されていると言う。
 確かに、モンゴルのガソリンは高い。
 ガソリンを始め燃料はすべてロシアからの輸入なのだ。
 道路沿いのガソリンスタンドに表示されているガソリンの値段を円に換算すると、ほぼ日本と同じくらいだ。
     

 戻ってから、「そうかあ、バイオ燃料か」と、ネットで調べてみると、
 〝モンゴル菜の花プロジェクト〟と、日本とモンゴルの合同プロジェクトとして載っていた。
 北海道滝川市の滝川なたね生産組合が協力しているようだ。
     

 以前、モンゴルは社会主義国であったが、1990年代のペレストロイカで、農業などの指導的な役割を果たしていたロシア人が引き上げてしまい、一挙に農業生産が落ち、国は大打撃を受け、農地は休耕田となり、使われなくなった畑の面積は全土で100万ヘクタールを越えると言われている。
 この休耕田を利用し、輸入に頼っている燃料を作れないかと浮上してきたのが、菜の花栽培のようだ。
 現在、広大な草原(休耕田5万ヘクタール)に菜の花を植え、オイルをとってバイオディーゼルを造り、自動車やトラック、ディーゼル発電所の燃料にしようという計画が進んでいるらしい。