横山孝雄作のコミック『イ シカリ神うねる河』

 金曜日の朝、テレビで北海道登別市在住の漫画家・横山孝雄さんと、横山さんが取り組んでいる江戸時代のアイヌの歴史をまとめたコミック誌『イ シカリ神うねる河』の事を紹介していた。
 コミック誌の内容は、幕末の探検家で「北海道」の名付け親として知られる松浦武四郎の著作「近世蝦夷人物誌」を下敷きにしたものだと言う。
 コミックはあまり買ってまで読んではいないが、「読んでみたいね」という妻の誘いに乗って、早速、アマゾンで検索し中古本がみつかったので注文したら土曜日に届いた。
         
 題名の「イ」はアイヌ語で「それ」、「シカリ」は「蛇行するもの」の意で石狩川を指すのだと言う。
 江戸時代、支配権を幕府から認められていた松前藩が、豊かな自然資源の利権を独占し、アイヌ民族の生活を脅かし、民族が虐げられた歴史が描かれた内容で、アイヌ民族史を手軽に知ることができるコミック誌だった。
 僕は、横山孝雄さんという漫画家を知らなかったが、赤塚不二夫さんのアシスタントを長く勤め、あの時代の有名な「トキワ荘」にもかかわっている漫画家だった。
 ちなみに、今回読んだのは『イ シカリ神うねる河』(1)なのだが、(2)をアマゾンで探したら、一時的に在庫切れで入荷時期は未定で、中古品は定価の倍の値段が表示されていた。(2)の入手はもう少し待つことにする。