日曜日の朝に、我が家・多摩実顕地にいるのは久しぶりだ。
先週はモンゴル、その前は大田原農場、その前は春日山実顕地と、週末の土曜日曜に出張や企画が続いて出かけていた。
朝6時からのNHK短歌を観てから、いつもの散歩仲間・オカザキさんと健康保持を目的とした散歩も兼ねて実顕地近隣を散策する。
◇薬師池公園の古代ハス
先月は花ショウブを楽しませてくれた薬師池公園。
もうそろそろハスが咲き始める時期だと公園に向かう。
まだ、ちょっと早い。しかし、つぼみの中に、なんと1輪だけきれいに咲いていた。
蓮池の片隅で、親子がザリガニ釣りをしている。父親が餌にする〝裂きイカ〟を袋から出して紐に結び釣り具を作っている。子供たちは池に網を入れてメダカを取っている。
父親「裂きイカが沈まなくて、なかなか上手くいかないんですよ。」と工夫を凝らしながら釣り具づくりに没頭。子供は泥んこ。日曜日の早朝のこんな親子の姿が、何とも微笑ましい。
実は、ここ薬師池公園の蓮池も『古代ハス』として町田の名所なのだ。
◇公園の左奥にある社
来るたびにお参りする薬師如来が祀られている社がある。
今朝は、その仏殿で写経をしている人たちがいた。日曜の早朝、写経で心静かに過ごすのもいいかもしれない。
◇朝顔とほうずき市
〝ねむの花〟を眺めながら、公園事務所前の広場にいくと、〝朝顔とほうずき市〟開催の準備をしていた。
開店前だったが、朝顔の鉢とほうずきの鉢を買う。
どちらを買おうかと迷っていたら、オカザキさんらしいアドバイス「迷っているならどちらも買ったら」というお言葉をいただき、両方買う。
僕:「おじさん、安いねえ。去年、神楽坂のほうずき市で買ったら2500円だったよ。」
おじさん:「そうだろう。高くすると売れないからね。手間賃にもならないが、せっかく育てたものだし、みんなに見てほしいからね。」
僕:「おじさん、近所の農家の人?」
おじさん:「違うよ。定年退職して趣味でやっているからね。値段は度外視・・」
そんな会話を交わして、水のやり方を教わる。
ちなみに、朝顔の鉢は700円也で、ほうずきの鉢は600円也。確かに安い。
◇簗田寺(りょうでんじ)というお寺
実顕地から歩いて15分程度のところに、千年の歴史のある由緒正しいお寺と言われる〝簗田寺〟ある。
なかなか立派なお寺だ。お寺の裏に築山と茶室を作っていた。
そこにあった案内板を見てビックリ。何と僕と同じ名前の人物が出ている。
ここには、この地域一帯を治めていた地頭旗本・簗田(やなた)氏の墓があるのだ。
──木曽村・山崎村の地頭だった簗田氏の祖は、代々織田氏に仕え、特に桶狭間の戦いの第一の功労者として名高い家柄である。織田氏が滅びた後、1595年に簗田半兵衛正勝は、徳川氏の家臣になった。二代将軍秀忠、三代将軍家光に仕え、武蔵国多摩郡木曽村・山崎村に知行地400石を賜り地頭になった。(略)
家督は長女の婿半兵衛直次が継いだ。直次は幕府の御納戸番の頭、女院付などの要職を歴任し、1666年には従五位下隠岐守に任ぜられ、簗田隠岐守直次を名乗る。(以下略)──
僕の名前と漢字も同じだ。
僕の名前は、ちょっと学識豊富と村で言われていた本家の爺様が付けた名前だと母親が言っていた。三男なのになぜか〝次〟が付いて次男のような名前なので聞いたことがあった。
〝簗田隠岐守直次〟 まさか爺様は、ここから名前を拝借したとは思えないし・・。
それにしても、この地域を治めていた旗本と同じ名前とは驚きであり大発見だった。