栃木県の大田原に集う

 栃木県のヤマギシの村・那須実顕地の大田原農場を舞台に、関東の男性会員有志がやっている『ふるさとFarmづくり・農業体験』企画の今年初めての農場訪問が土曜日・日曜日で開催された。
◇今回は多摩実顕地から僕とオカザキさんが参加。
 土曜日はあいにく雨模様。朝8時に車で出発したのだが、栃木県に入り宇都宮あたりから雨が雪に変わる。高速道路の両脇にも積雪が現れ、矢板に近づくと本格的な雪景色。
        
 タイヤもノーマルだし、速度制限での渋滞表示もあるので矢板インターで高速を降りて、安全運転第一にゆっくり走って大田原農場に向かう。
 何とか、チェーンをつけることなく12時に到着。
        
◇今回集まったのは11人。
 雪で農作業が出来ないので、鶏舎を壊した廃材を活用してストーブの燃料・薪づくり。
        

 夜になると雪道が心配なので、早めに食料の買い出しと温泉に行く。
 いつも行っている五峰の湯は坂道が多く雪が心配なので、今回は大田原温泉・太陽の湯に入る。
        
◇夜は、男の料理。
 福島県いわき市から参加のサカガミさんが鮟鱇(アンコウ)を持ってきてくれて、アンコウ鍋を作る。
        
 薪ストーブの上にはアンコウ鍋、そのわきに金網でめひかり(小魚)を焼く。
 これがまた、アンコウ鍋といい、こんがり焼いためひかりといい、なんとも言えぬ美味しさだ。
   

◇夜11時ごろまで、ストーブを囲んで「自分たちは何故、大田原に集うのか。何を思ってここにきているのか」などを出し合う。
 久々に、それぞれが思っていることを、出し・聴き合えた充実感が残るひと時だった。
 床に入ってから「そういえば、昔は、よくアルコールを片手に、熱く語り合ったなあ」と若かりし頃の記憶が蘇る。 
◇今日は7時に起床。雪の中を散歩する。
         
 今日も農作業は出来ないので、ストーブを囲んで食事を挟んで2時間ほど、来月に埼玉県のヤマギシの村・岡部実顕地で計画している『全国お父さん交流会』を描く。
 「特講を受け、自分は何故ヤマギシとかかわり、何を描いて、男としてどんな生き方を描いて日々やっているのか」
 関東と中部と関西の男たちが一堂に会して、そのあたりを交流できればいいとなった。

◇12時に帰途に就く。
 途中、那須町の伊王野・道の駅に寄る。
 ここの道の駅がある旧東山道は、関東とみちのくをつなぐ古代の道。別名を「義経街道」とも呼ばれ、源義経が1180 年に兄頼朝の平家追討の挙兵に呼応して、奥州平泉を後に一路鎌倉へと向かった道だというのを、先日知って寄ってみたのだ。
 ここの大きな水車による石臼で、そば粉を挽いてもらったこともあるので、前にも何度か寄ったことはあるが、このような歴史を知ると、また違った雰囲気を感じてしまうから不思議だ。
 今日は、積雪で水車に近づけなかったし、水車も止まっていた。写真は前回訪れた時に写したものだ。
        

 妻のおみやげに、柏餅とネコヤナギを買って帰る。