「孫文と日本の友人たち−革命を支援した梅屋庄吉たち」特別展

 今日は、機関紙「けんさん」の最終校正も午前中で終わった。

 午後から、 用事があって目黒まで出かけたら、台北駐日経済文化代表処(台湾の駐日大使館)の前に、この特別展の看板があったので寄ってみた。
          
 今年は辛亥革命100周年。
 その、清朝を倒し革命を成功させた中国の革命家・孫文については関心があるし、彼の妻である宋慶齢にも、僕は以前に「宗家の三姉妹」という映画を観て小説も読んだことがあって興味があった。
 それに、その孫文を資金的に援助した日本人・梅屋庄吉というのは、日活の創設者だと、最近知ったということもあり、「革命を支援した梅屋庄吉たち」という文字にも惹き付けられた。

 カメラを手にして「展示館内は撮影は禁止だろうな」と思っていたら、係員が寄ってきて「どうぞ、写していいですよ」と声をかけてくれた。ほとんどの展示場は「撮影禁止」なのに、なんと親切なことか(太っ腹なことか)と思いつつ写真を撮り、じっくり参観できた。
  
 
 


 孫文を生涯にわたって支援し続けた日本人資産家・梅屋庄吉
  

 梅屋は孫文と「君は兵を挙げよ、われは財をもって支援す」との盟約を結び、現在の貨幣価値で1兆円を超える革命資金を提供したと言われている。また、孫文の秘書となり、愛し合うようになった宋慶齢との縁を結んだのも梅屋庄吉夫妻で、自宅で結婚披露宴を開いたという。
 

 今回初めて知ったのだが、あの菌類研究で有名な南方熊楠とも大英博物館で知り合って親交があったという。
     

 何点もの孫文の真筆といい、なかなか見応えのある特別展であった。

 ちょっと蛇足になるが
 5年前に、北京でヤマギシの循環農法の展示会を開催した時、空き時間を見付けて、北京市の後海のほとりにある宋慶齢の旧居「宋慶齢故居」を、サガワさんとカワゾエさんと参観したことがある。
      
 北京で有名な胡同(フートン)を散策していたら、サガワさんが「宋慶齢故居」があるはずだと言って探し当てたのだ。