福島県白河市でも震災、そして余震にビクビク。

 17日・日曜日、妻の仕事と私の都合が一致したので、義弟達が住んでいる福島県白河市に行くことにした。
 今回の地震は白河で震度6強。義弟の家も被害に遭ったと連絡をもらって気にはなっていたが帰省してなかった。
 朝5時に町田市の我が家・多摩実顕地を車で出発。白河市には8時半頃に着いた。
 予想よりも早く着いたので、先ずは、義父母のお墓に行ってみる。電話では聞いていたが、予想以上に倒壊はひどい。お寺の本堂の壁にも亀裂が走って、瓦が一部落ち、石灯籠が倒れ、石段がずれていた。
 妻が通った小学校近くが、特に被害がひどく、修理が無理と判断して、すでに取り壊した家もあったし、手の施しようがないのか無人の家もあった。妻は「あそこは何々ちゃんの家だ」などと幼い頃の友を思い出し口にする。
 道路もところどころ、亀裂が入って「危険」と書かれたポールを立て、そのままになっている。後で聞いたところによると、市も、この辺の補修まで手がまわらないらしい。

 義弟の家は、屋根瓦が落ち、玄関が半壊して、室内も壁が落ちたり柱と壁に隙間が見えたりしていた。余震のたびにギシギシと音をたてひどくなるらしい。
 でも、被害から1ヵ月が過ぎ、玄関は何とか柱と柱をボルト締めして傾きを直していた。
 
 隣にある義弟の妻の実家の被害もひどい。特に土蔵は、もう取り壊すと言っていた。年老いた義妹の母は「地震が来てから、いつでも飛び出せるように、このまま寝ている」と笑っていた。
 
 義弟親子は、日曜日で隣近所の人達と「井戸の掃除」をしていた。地震以降、井戸水が濁って使いものにならなかったらしい。
 
 みんな「津波だとか、原発だとか、もっと大変なところがいっぱいあるから、この程度は我慢するしかないけど・・」と、比較的明るく語りながら「最近の余震は関東に近づいているよ」と警告された。 

 帰りに、栃木県のヤマギシの村・那須実顕地の大田原農場に寄って、トミタさん夫妻に会う。
 ここは、関東の男性会員有志が月一回「ふるさとFarmづくり」と言って農作業体験の踊り場である。毎年、蕎麦を作って5年が経つ。
 毎月利用させてもらっていた宿舎も、かなりの被害を受けている。屋根瓦は落ち、玄関は潰れ、室内もメチャクチャだ。トミタさん夫妻では片付けも進まないようだ。来月は「震災片付け」で「ふるさとFarmづくり」メンバーが集まる予定だ。
 
 
 

 大田原農場の場内の桜は満開。どんな事があっても、木々は芽をふき、花々は咲く。