やっと秋のような空がやってきた

 昨夜までの雨も止んで、今日は秋空。やっと秋らしい秋が。

 

◇今朝の雲
 朝、屋上に上がったら、こんな秋雲が、朝日に輝いていた。

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縄文人は「南」から来た
 日曜日の新聞を整理していたら、東京新聞の科学ページに『 縄文人は「南」に 』のタイトルの記事が載っていた。

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 縄文人についての興味ある内容だった。
 「日本列島に最初に住んでいた人々は、シベリアなど北の方から来たのか、それとも南から来たのか。」と、東京大学・太田博樹教授らのグループが、愛知県田原市伊川貝塚から出土した2500年前の女性の骨のゲノムを解読した。
 それを、アジア各地の現代人や古い人骨のゲノムと比較したら、シベリアのバイカル湖近くで見つかった2万4000年前の人骨の影響は見つからず、ラオスで出土した8000年前の人骨と近いことが分かった。
 という内容だった。
 現代の東アジア人や東北アジア人、アメリカ先住民は「南ルートのゲノム」を受け継いでいて、アイヌ民族の祖先は「南ルートのゲノム」と遺伝的に究めて近い集団だったと書かれていた。

 

◇きれいな「三日月」
 夜、きれいな三日月が輝いていた。

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◇お茶の花
 ロビーで、一瞬、「これ、何の枝だろう」と思って、近づいてよく見たら「お茶の花」だった。

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 夏前に「新茶」を楽しませてくれたお茶の木。花が咲くのは今だ。
 ツバキの花に似た、小さな白い花だ。

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土曜日は雨で日曜日は曇り

 まだ10月中旬なのに、気温はもう初冬のような気温で肌寒い。
 昨日の土曜日は、一日中、冷たい雨。11月下旬の気温並み。
 日曜日の今日は、朝、晴れるような兆しがあったが、結局、曇りの肌寒い一日だった。

 

 昨日、今日と、ファーム町田店のスタッフに、朝の開店準備から昼まで入る。
 ファーム町田店の今の「おススメ」は、秋田県ヤマギシの村・大潟実顕地で収穫された新米「あきたこまち」だ。
 お客さんが来店して、最初に目に付くところに並べている。

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 釜めしカマドもディスプレーして。

 お米の横には、千葉県のヤマギシの村・成田実顕地から届いた掘りたて旬の「サツマイモ」も。

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◇いま読んでいる文庫
 奥山景布子著『 葵の残葉 』

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 徳川の分家筋・高須松平家に生まれた四兄弟が、動乱の幕末、尾張、一橋、会津、桑名を継いで、維新と佐幕で対立する物語だ。
 物語は、明治11年(1878年)9月3日に、四兄弟が揃って写真撮影する場面から始まる。
 それが、この写真だ。

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 会津藩主で幕末に京都守護職となった松平容保については、少々知っているが、それ以外の藩主についてはよく知らないので、読んでみようと思った

一気に「晩秋」って感じの金曜日

 清々しい、爽やかな秋空は、やってこない。

 今日も曇り。さらに肌寒さを感じる気温。
 まるで、晩秋って感じの一日だった。

 

 9時から、金曜日定例のZoom研鑽会。
 その前に、1時間ほど腰痛の様子をみながら散歩。
 姿勢を正して、踵から着地の散歩が、僕の腰痛には意外といい。
 以前によく散歩した桜の名所の尾根緑道に行ってみた。

 

◇もう「晩秋」って雰囲気
 つい先日、桜の木々の葉が色付き始めたと思ったら、紅葉の彩りを楽しませてくれずに、もう、枝から落ちていた。

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 桜並木横の秋桜畑は、今が盛りだが、畑一面に咲きそろっている感じではない。

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 やっぱり、名残り惜しむ晩秋の秋桜って感じ。

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 こちらも、夏の名残いっぱいの朝顎。

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◇凄い渡り蝶「アサギマダラ」について
 三重県の孫が、「フジバカマ畑」での野外授業で、「アサギマダラ」について県学芸員の出前授業で学んだとラインが届いた。
 残念ながら「アサギマダラ」は飛来していなかったようで、学芸員が持参した標本を観察して、写生したという。

 僕は4年前に、長野県の入笠山で、「アサギマダラ」に出会って感動したことがある。

 一緒に登ったタケイさんから、「この蝶は、海を渡って移動する蝶なんだ。」と教わった。実にきれいな蝶だ。

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 海を渡って1000キロ以上の長距離移動(渡り)をする蝶なのである。

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 ネットで調べてみたら
 この蝶は、「春から夏にかけては本州など標高1000メートルから2000メートルほどの涼しい高原地帯を繁殖地とし、秋、気温の低下と共に適温の生活地を求めて南方へ移動を開始し、遠く九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいく。」らしい。
 最近になって、台湾・陽明山で5個体が確認されたらしく「これなど2100キロの飛翔になる」と書かれている。
 冬の間は、暖かい南の島の洞穴で過ごし、新たに繁殖した世代の蝶が春から初夏にかけて南から北上し、本州などの高原地帯に戻るという生活のサイクル」なのだという。

木曜日・今日のおしゃべり

 先週中頃から、台風接近と時を同じくして、僕の腰痛が悪化。
 長時間、パソコンの前に座るのが億劫になり、ブログおしゃべりもご無沙汰気味。
 月曜日に、前に行っていた整形外科に行ったら、「台風などが来ると、腰痛を訴える人が増えるんですよね。」と先生が言う。

 腰の痛みから、自然現象と人間の体も微妙に繋がっていることを実感している。


 今日も曇り時々雨模様。スッキリした秋晴れが、今年は来ない。
 週末は13℃の気温で11月末の寒さとの予報だ。
 「たまには、来い来い、爽やかな秋空」だ。

 

◇街にはコロナ除け? ハロウィーン飾りが
 整形外科に行く途中のデイサービス施設の前。

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 整形外科で会計を済んで帰る僕に。

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◇もう「年賀はがき」の時季に
 コロナ、コロナで振り回され気味の生活を過ごしていたら、もう、年末が近づいてきてしまった。

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 もう、こんな広告が掛かっている。

 

◇昨夜は「美味しいお寿司」を食べる
 我が家・多摩実顕地の最高齢の85歳のトモコさんが、息子夫婦が住んでいる埼玉県のヤマギシの村・岡部実顕地に配置移動する。
 みんなと楽しく暮らしてきたトモコさんを、美味しものを食べながら送り出しをしようと、お寿司を取る。

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 コロナ感染防止を配慮して、一人前ずつお皿に並べてもらって、女性陣が作った「茶碗蒸し」と「天ぷら」なども小分けして、10人テーブルに5人が座って、食べる時間と、会話の時間をハッキリ分けて。
 「行ってらっしゃい」と送り出す。

 

◇これからの社会「人間観の転換」を提言する京大・出口康夫教授
 今朝の朝日新聞「オピニオン」ページに、京都大学の出口康夫教授が『新型コロナ「できない」から始めよう』と題したインタビュー記事が載っていた。

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 実に、示唆に富んだ内容であるので、ちょっと抜粋して記しておく。


――出口康夫教授は「コロナ禍は価値観の転換を迫っている」と話す。
 「コロナ禍のもとで命を守り、経済を回すという医学や経済学の目標や方向性は明確です。一方、世界中が右往左往する中、自分たちの生き方や社会のあり方はこのままでいいのか、変わるとすればどう変わるべきかといった、漠然とした、でも、より深い問題意識も広く共有されました。今こそ価値の学問である人文学が、価値の座標軸を考える手立てを社会に提供しなければと考えました」


――新型コロナのパンデミックで何を浮き彫りになったことは、
 「一番重要なのは、自分や家族の健康ですら自分たちだけでは守りきれず、周りの人々、外の世界と切れ目なくつながっていることが誰の目にも明らかになったことです。自分の体の奥で起きることも、トランプ米大統領のふるまいと結びついている。グローバル化が身体の深部にまで刺さっているという実感をもたらしました」
――コロナ禍は、歴史上の出来事の中でも特別な出来事と位置づけ、
 「ほとんど瞬時に広がったパンデミックです。世界大戦ですら中立国やアフリカの奥地など実質的には無関係なところがありました。大災害でも被災地という言葉が示すように限局されていました。今回は逃げ場がない、真のグローバル災害です」
――コロナ禍のこれからの社会は、
 「いずれにしても社会は変わらざるを得ません。例えば遠隔化。ある程度社会が回るとわかった以上、もはや元には戻れません」
 「とはいえ効率一辺倒でいいとは誰も思っていない。そうなると次はどんな社会をつくる『べきか』の問題です。座標軸を『立ち止まって、考える』ときだと思うのです」
――このように語り、さらに「基本的な人間観を転換すべきだ」と主張、
 「近代社会は、人間を『できる』ことの束ととらえ、『できる』ことに人間の尊厳を見いだし、自分のことを自分で決めることが『できる』という自己決定を倫理や法の根本に置きました。」「百八十度転換し、人間は『できない』ものと考えるところから出発しようと私は主張しています。」と語り、「誰もが根源的な『できない』を抱えていて、支えられなければ一日たりとも生きていけない存在です。そこに、人間のかけがえのなさを見いだすべきなのです」と「『できない』を基軸にした社会」を提言している。
――さらに、感染防止の3密については、
 「人間は集団で群れてきました。3密回避で物足りなさを感じるのは、3密的な濃厚接触で互いの体温を感じることで根源的な『できない』を認め合ってきたからではないでしょうか。社会の遠隔化の中でも、こうした体験を得る機会を保つ必要があります」と述べている。

台風が過ぎた日曜日のおしゃべり

 台風14号は、八丈島付近を通って、進路を南に向けて関東には上陸することなく去った。
 しかし、金曜日から土曜日と、丸2日間も途切れることなく雨が降り続いた。
 台風が去ったとはいっても、今日は台風一過という秋空でなく、曇りの日曜日。
 近くの保育園の前を通たら、運動会で子供たちが楽しんでいた。
 「台風が過ぎて、良かったね」と思いながら、つい、シャッターを切る。

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◇シニアファッションショー
 今朝、妻が「今日、デイサービスに集まってくる人達のファッションショーをやるのよ。見に来てよ。」と言って出かけた。
 どんなファッションショーなのかと、ファーム町田店の開店準備が終わってから、会場の最近できたセレモニーホールに行ってみた。

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 このファッションショーは、「認知症になっても楽しく生きよう。なんでもやって楽しもう」(ハッキリ聞いていないので定かではないが)と、妻たちが運営しているデイサービスだけでなく、近くの施設ともコラボして、家庭に眠っているドレスなどを集めての企画のようだ。

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 僕が会場に着いたのが、ちょっと遅くなって、全員のファッションを見ることは出来なかったが、楽しそうに、それぞれが着飾ってのショーだった。

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 これが、ファッションショーに登場した全員。

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 認知症になっても、人生を楽しむ。そんなユニークな企画だった。

 

加藤陽子教授の『 それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』
 いま、話題になっている「日本科学者会議」の菅首相の6名任命拒否問題。
 6名の中に、東京大学加藤陽子教授が含まれていた。
 「どうして、任命拒否?」と思いながら、ニュース見ている。
 以前に、『 それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』を読んだことを思い出し、本棚を探した。

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 加藤陽子教授が、中高生への5日間の集中講義の内容なのだが、「明治以来、4回の対外戦争を戦った日本。指導者、軍人、官僚、そして一般市民はそれぞれに国家の未来を思い、なお参戦やむなしの判断を下した。その論理を支えたものは何だったのか。」を考察し検証している。
 改めて、もう一度、読んでみようと思う。 

台風が近づいている今日のおしゃべり

 今週末は、台風14号が日本列島に近づいている。
 関東には土曜日に上陸の恐れありとの予報報道。

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 今日の東京は、台風の影響で秋雨前線が活発になって朝から雨。


 
◇ドングリを見つけた
 昨日の朝、我が家の近くの忠生公園脇の歩道を歩いていたら、どんぐりがいっぱい落ちていた。

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 どの樹が、このドングリを落としたのだろうと、バスを1台見送って「これがナラの木かな? いや、クヌギかな?」と探す。

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 拾ったドングリ。

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◇読み始めた本
 黒沢清監督の映画『 スパイの妻 』が、第77回ベネチア国際映画祭で、日本人作品としては17年ぶりの銀獅子賞(監督賞)を受賞した。
 高橋一生蒼井優が演じている。16日からの公開だ。
 コロナ禍以降、映画館に行っていない。
 でも、この映画は、ぜひ観てみたいと思う。

 その前に、ノベライズではあるが行成薫の文庫『スパイの妻』を読んでから映画を観ようと思って、読み始めた。

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 今回は、この物語を黒沢清監督が、どう表現しようとしたのか、蒼井優が、高橋一生が、どう演じたのか、それを楽しみにして映画を観賞しようと思う。
 物語の舞台は、1940年代、第二次大戦前にして、スパイ容疑をかけられた貿易商を営む男と、その妻を描いた作品だ。 面白そうだ。

 

◇桜の木が色付き始めた
 桜の名所・尾根緑道を夕方、車で通ったら、桜の木々の葉が、色付き始めていた。

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 今日に気温は、台風が北風を呼び込んで、なんと14℃~15℃。
 セーターが欲しくなる気温だった。

柚月裕子著・文庫『 盤上の向日葵 』(上・下)を読む

 この物語は、昨年、ドラマ化されNHKBSで連続4回で放送されていた。
 僕はその時、2回ほどしか観る事が出来なかったのだが、「天才棋士とミステリアスな事件展開」という記憶は残っていて、文庫化されて書店に平積みされているのを見て、早速、読んでみた。

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 これから読む人のために、内容は詳しく書くのをやめようと思うが、埼玉県山中の工事現場から、白骨と共に、国内で7セットしかない伝説の名駒(初代菊水月作)が見つかる。
 その白骨死体の身元解明の捜査を進めるのは、埼玉県警の気むずかしいベテラン刑事と、かつてプロ棋士を目指し奨励会に所属していたでが、プロにはなれなかった新米刑事。
 その捜査進行と同時に、物語は「炎の棋士」の異名を持つ若手棋士(六段)の過去に遡り、不遇な少年期から、東京大学卒後に外資系企業を経てIT企業を起業し大成功するが、実業界から突如引退し、将棋界へ異例の転身する男の人生が展開する。
 数百万円とも言われる名駒の持ち主を追いながら、白骨死体の身元判明の捜査が進む。
 一方、天才棋士の生い立ちの謎が、将棋に魅された男たちの人生のなかで徐々に解明されて、事件と天才棋士が繋がる。

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 実に、ミステリアスな内容と、その展開に引き込まれる物語だった。
 物語の中で、身を削るような対局場面が「9一角」とか「8七歩」とかと、棋士の指し手で展開する場面が何箇所もあるのだが、将棋については駒の動かし方くらいしか知らない僕は、それの意味する対局展開を理解出来ずスルーして読み進めたのだが、将棋に見せられた棋士たちの「光と影、狂気と生気」の心理展開がリアルに描かれていて、その対局場面イメージを十分に理解できる迫力を備えた物語となっていた。
 そんな意味では、将棋に詳しい人が読んだら、もっと迫力ある展開を楽しむことができたのかもしれない。
 とにかく、この物語は、捜査する刑事と将棋に魅せられた男たちの、人間ドラマを描いた重厚なミステリーなのである。