僕が住む町田市に「花のお寺」、特にシャクナゲがきれいなお寺があると聞いたのは、一か月前ほど。
シャクナゲと言ったら今頃。
今週は月曜日に高田馬場の案内所に行って、それ以降はステイホームでテレワーク。
今日は朝から初夏のような好天気。
お寺なら人も少ないだろうと、朝、妻と一緒に妻が耕作している畑に水撒きに行って、その後、午前中の時間、一人で散歩がてらに、小田急線の鶴川駅から歩いて20分ほどのところにあるTBS緑山スタジオ近くの「花のお寺・高蔵寺」に行ってみた。
この高蔵寺は、春のシャクナゲをはじめとして、季節の花々に囲まれた寺院で有名。
多摩四国八十八ヶ所の第十番札所で、東国花の寺百ヶ寺の東京第5番札所なのだ。
表門の前には、右側に「風神」。左側に「雷神」が。
門を潜ると、右側に「阿形・金剛力士像」と、左側に「吽形・金剛力士像」が。
正面には、本堂があり、右側に「6体の地蔵尊」と、左側には宗祖の「弘法大師修業像」があった。
このお寺には、「七福神」の小道もあるし、パワースポット神木もある。
(これについては、別途記載)
お寺の裏には、目的のシャクナゲの小道。
シャクナゲは3月下旬から咲き出して、いま咲いているのは遅咲きのシャクナゲとのこと。
それでも、きれいに、そして高貴に咲き誇っているシャクナゲを満喫できた。
このお寺には、北原白秋夫妻が、1935(昭和10)年秋に訪れ、柿の美しさを探勝して詠んだと言われる7首の歌が記された石碑があった。
メモを探して、写してきた歌がこれだ。
「高蔵寺しづかやと散葉眺めゐて梢の柿のつやつやしいろ」
「柿もみじ幾葉ちりつぐしづかなる夕空ありて照る玉さはに」
「寺山や柿の落葉を踏み立つる音のみすなり背戸と思ふあたり」
「坊が妻莚ひろげて撰る柿の照る玉赤し庫裏の秋陽に」
「風凍みてさびゆく朱の山柿はみ寺の縁に端居して見む」
「あくまでも霜はいたりぬこの柿や果のつけぎはに黝(あおぐろ)きしみあり」
「庖丁に垂りつつ長き柿の皮ねもごろ妻が云ひてむきつつ」
境内のお庭も趣向を凝らしていて、心安らぐ、とてもいいお寺だった。