鑑賞したいと思いながらなかなか行けなかった「上野の森美術館」で開催されている『ゴッホ展』に、やっと昨日の夕方に時間が取れたので上野に行った。
◇ゴッホ展
昼過ぎまで雨模様で、気温も低い日なので、それほど混んではいないだろうと思って入ったが、会場内は意外と大勢の人。
この展覧会の特徴は、オランダ・ハーグ美術館に所蔵されているゴッホとハーグ派の画家のコレクションをはじめ、世界10ヵ国・地域、27ヵ所、イスラエルやスイス、モナコ公国などの非常に珍しい所蔵先の作品もあり、展示されていることだという。
出品されている作品数は約70点。
約40点がゴッホ作品で、それ以外の約30点がモネ、セザンヌといった巨匠の作品だった。(ゴッホ作品以外に、これら巨匠の作品を観られたことも得がたいものだ)
ゴッホが画家として活動したのは、1881年から1890年までのわずか10年間。
正規の美術教育を受けず、27歳の時に画家を目指して独学である。
オランダでハーグ派の画家と、パリで印象派の画家と、同時代の様々な画家たちと交流を重ねる中で、影響を受けながら自らの作風を作り上げていった。
この展覧会では、ゴッホの各時代の画風を特徴づけるような秀作が、初期から晩年まで時系列に沿って展示。
オランダでの修行時代、パリでの印象派と交流した時代、南仏アルルでゴーギャンとの共同生活を送った時代、精神病院で静養していた時代など、まんべんなく作品でゴッホの軌跡を辿ることができる。
そして、誰からどのような影響を受けて作風を変化させていったのかが分かるように展示してあった。
それにしても、驚く。
27歳から画家を目指して10年間で、約850点もの作品を残したこと。
パリで画商をしていた弟・テオの献身的なサポート。彼は給料の半分をゴッホに送り支えたという。
◇帰りに上野公園の紅葉を楽しむ
美術館を出て、公園内をちょっと散策。紅葉がきれいだった。