今日の東京は大雪

 今日の東京は、まるで「雪国」だった。
 わが町の町田は、15cmほどの積雪だった。
 昨日から「東京でも積雪」という天気予報は出ていたが、こんなに降るとは思っていなかった。
 今朝5時少し前、目が覚めると、妙に外の気配が静かすぎる。
 起きて窓を開けたら、深々と雪が降って、すでに5cm強は積もっているではないか。
     

 6時過ぎには供給所メンバーは雪かきを始めていた。
 僕も7時少し前から、ファーム町田店の前の雪かきに入る。
     
     

 我が家の道路にも雪がいっぱい。
     

 お店の駐車場にも
     
     

 お店の前の雪かきをして、お店の開店準備をして、10時少し過ぎに高田馬場の案内所へ。
 8時頃から雪が雨に変わって、バス通りの車が通る部分は溶け出したが、歩道にはビジョビジョの水分たっぷりの雪がいっぱい。
     
 バスはなかなか来ないし、来たと思ったら超満員だし、町田駅からの小田急線も、新宿駅からの山手線も、ダイヤはメチャメチャ。
     

 12時過ぎにやっと案内所に着く。
 先週は水曜から金曜日まで三重県出張だったし、土曜と日曜日はファーム町田店に入って、案内所を留守にしていたので、いろいろ仕事が溜まっていた。
 夕方まで案内所で仕事をして、5時過ぎに帰宅。
 雨も止み、高田馬場は道路の雪もだいぶ消えて、僕のような長靴姿の人は少なくなっていたが、町田に帰って、我が家の近辺は長靴姿が当たり前と言った感じの残雪いっぱいだった。


◇哲学者・内山節さんの新聞コラム
 日曜日の東京新聞コラム『時代を読む』に哲学者の内山節さんは、群馬県の上野原で迎えたお正月の様子に触れて、
 「そこにあるのは数字ではとらえられない世界だ。その代わり、どんな結び合いのなかに村の暮らしがあるかは、はっきりみえている。自然との結びつき、村人や村の伝統文化との結びつき。そういうなかに自分たちの暮らす世界のあることが。
 考えてみれば、人間の幸せや充実感といったものは、すべて数字では表せないものだ。数字は相対的なものだが、幸せや充実感は、それぞれの人々にとって絶対的なものだからである。だから高尚なものはすべて数字では表せない。美は数字ではないし、音楽や文学からえた感動も数字ではない。
 とすると成熟した社会とは、数字を追いかける社会から、数字では表せないものを大事にする社会への転換によって、生まれるものではないだろうか。幸せ感や生の充実感の高い社会が、成熟した社会のはずだからである。」

 このように、これからの社会は経済成長を追い求めることでは、我々は幸せ感を得ることが出来ないと言っている。
         
 僕達も、ヤマギシの村でのお正月を振り返ると、年末にはそれぞれがやれる範囲で、新年を迎えるために大掃除をしたり、おせち料理を準備したり、松飾りを飾ったりして、元旦の朝にはみんなで歓声を上げながら初日の出を拝み、近くの神社に初詣に出かけたり、村人みんなで「初食」と称して会食し、おせちやお雑煮に舌鼓を打って、それぞれの新年を迎えた心境を出し合う研鑽会をしたりして、お正月を過ごしたわけだが、そんな中にこそ、これからもっとも大切にしなければならない、失ってはならないものが在るのかも知れないと気付くのだ。