今日一日、会の新聞「けんさん」10月号の編集(ちょっと遅れ気味)に多くの時間を費やして、帰宅途中で、疲れた頭の栄養補給と気分転換にと書店に寄った。
平積みされている新刊を眺めていたら、僕の好きな哲学者・内山節さんの新刊『半市場経済 ─成長だけでない「共創社会」の時代─』を発見。
表紙カバーに書かれている「本書の内容」に、
─ 競争原理の市場経済に関わりながらも、より良い働き方やより良き社会をつくろうとする「半市場経済」の営みが広がり始めている。志と価値観の共有が働くことの充足感をもたらす、共創社会の時代を遠望していく。─
さらに目次を見ると、
序 章 いま、どんな変化が起こっているのか
第一章 経済とは何だったのか。あるいは、労働の意味を問いなおす
─経済・コミュニティ・社会─
第二章 エシカル・ビジネス
─「縁」を結ぶ組織、「縁」を紡ぐ働き方─
第三章 存在感のある時間を求めて
─「時間による支配」から「時間の創造」へ─
第四章 ソーシャル・イノベーション
─経済活動を通じて社会変革をもたらす「産霊(むすび)の力」─
最終章 現代社会と市場経済、非市場経済、半市場経済
そして、表紙帯に書かれている「半市場経済」の意味は
─ 市場に依存し利益の最大化をめざすのではなく、また市場をすべて否定するのでもなく、生活者としての感性・感覚を事業活動にあてはめ、よりよき働き方やよりよき社会をつくろうとする目的をもって営む経済のこと。「志」と「価値観」を共有することで、充足感と多幸感をもたらす新たな社会のかたちの創造でもある。─
ここまで読んだら、買わないわけにはいかないと思ってレジに向かう。
消費税込みで864円を払う。
因みに、この本は角川新書。