◇明日・14日(水)から金曜日まで三重出張
明日から三重のヤマギシの村・豊里実顕地に研鑽会で出張だ。
3日間留守にすると週末になるので、その前にやっておきたい事務的な処理などをする。
今日は来客が2人。
お正月特講を受けた人と、もう一人は日本のオールタネイティブ生活についての書籍を執筆中のイギリス人。
彼は、先週、ヤマギシの実顕地の規模についてメールで問い合わせしてきたので、答えるついでに案内所が高田馬場にあることを付け加えておいたら、早速、訪ねてきたのだ。
彼は、日本に来て8年、日本語が流暢、ヤマギシについてネットでも調べたり書籍も読んでいた。
「70年代の若者の動向を調べていたらヤマギシが出てくるし、何だろうと思ってネットで調べてみたら、いろいろネガティブなことが書かれているし、書籍も出ているけど、ホームページを見る限りでは、参観も出来るようで開放的だし、そうも感じないので、これは実際に聞いてみないと分からないと思って・・・」と言っていろいろ質問。
1時間ほど話して、近いうちに実顕地を参観したいといって帰って行った。
◇最近テレビはBSだ
最近、地上波放送でなくBS放送を見ることが多い。
人それぞれ番組の好みがあると思うが、僕は番組の質は断然BSの方がいいと思ってみている。
昨夜も、風呂から上がって一息ついて、テレビを点けたらBS朝日で「アーツ&クラフツ商会」という番組をやっていた。
放送の内容は、伝統工芸の首をまわすとキュッキュッと音が鳴る「鳴子こけし」の制作技術だった。
ついつい最後まで観てしまう。
宮城県の鳴子温泉は「こけし発祥の地」と言われ、現在でも約50人の職人がいるらしい。今から約200年前の文化・文政の時代、山奥で木地業を生業とする人々が、我が子に与えたのが始まりとか・・。
案内所の事務室にも、前々から「鳴子こけし」の親子が飾られている。
かなり古くなって汚れも目立つし、誰が飾ってくれたのか、誰にプレゼントされたのかも定かな記憶がないが、僕はお気に入りで一番目につくところに置いている。
番組で紹介していた轆轤(ろくろ)を回しながら顔や胴体の曲線を出す削る技。
頭部に書く眉毛や目や口の繊細な線や、胴体に書く菊模様などの筆遣い。
そして、轆轤の回転を利用して熱を発生させて木が柔らかくなったところで、頭部を胴の部分にはめ込む独特の技法。
これぞ、伝統技術だと感心する。
事務所に飾ってあるこけしの頭部を回してみたら、ちゃんと「キイキイ」と鳴る。何年経ってもその技は生きている。
◇「積ん読」本が増えてきた
お正月に読もうと思っていた石牟礼道子著『天湖』と、小川洋子の短編集『海』。
結局、先に読み出した『天湖』を、お正月は何だかんだとまとめて読む時間がなくて、昨日の通勤電車でやっと読み終わったという始末。
ダム建設で湖底に沈んだ故郷を舞台にした物語で、私達日本人が忘れてしまった自然と人間の織りなす神話的な世界。ちょっと難解さはあるが、不思議と最後まで読ませてくれた。
小川洋子の短編集『海』を、まだ読み出したばかりなのに、三上延の『ビブリア古書堂の事件手帳』の6巻が出たことを知って、今日、買ってしまった。
この『ビブリア古書堂の事件手帳』は、古書をめぐっての謎解きの物語なのだが、1巻から5巻まで出るたびに読んでハマってしまった読み物だ。
今、鞄の中に、この2冊が入っている。