玄関先で咲いた「デュランタン」の鉢植え

 僕たちと、多摩実顕地で一緒に生活していた老蘇さんのチキさんが亡くなって、一年が経つ。
 ─ 玄関の紫色の花「デュランタン」(日本名・宝塚)
   生前、チキさんがお世話していた大好きな花です。今年も花を咲かせてくれました。─
 と、ヨシコさんがロビーのボートに書いて知らせてくれた。
 デュランタンって、どんな花だろうと思って、玄関先に行ってみると、小さな濃い紫で形も色も繊細な綺麗な花が咲いていた。
          
          

 調べてみたら、
 この花は、熱帯アメリカが原産地で、日本には明治中期に渡来したようだ。
 そして、花言葉「あなたを見守る」
 僕たちを、チキさんは、いつも、見守ってくれているのかもしれない。

 玄関先で掃除しながら、案内所に出掛ける僕に「いってらっしゃ〜い。ご苦労様です。」と、元気に声をかけてくれたチキさんを思い出す。