週末のおしゃべり

◇昨夜の金曜日の夜は、定例の「男の研鑽会」
 今回は8名の男たちが、仕事帰りに高田馬場の案内所に集まった。
 日頃思っていること、考えていることを出し合いながら研鑽するのだが、昨夜は「次の世代について」の話題で盛り上がる。我々の行動が次代にどう繋がるのか、繋げる必要があるのか、繋がるとしたら何が繋がるのか・・・。

高田馬場も春爛漫
 今日の高田馬場駅前は、連休が始まったので学生もサラリーマンも少なく、どこかノンビリした雰囲気だ。昨日と打って変わって天気もいい。
 駅前広場のハナミズキもきれいだ。
       
       

◇「われわれ日本人の品格」という言葉
 大飯原発についての「再稼働問題」が、連日ニュースになっている。
 今年の夏を再稼働しなければ乗り切れないという数字も出ているが、その数字そのものが何を根拠にしているのかとか、再稼働推進の意見と脱原発の意見は、すべてに水掛け論争的様相を呈している。
 そんな中で、今日の東京新聞朝刊に『原発ゼロを目指す全国の首長の有志による「脱原発をめざす首長会議」が、この28日に東京で設立される』と報じられ、原発立地治自体の中で唯一の会員で、全国の首長に参加を呼びかけている茨城県東海村の村上達也村長の言葉が載っていた。
         
 「福島の原発事故の被害の実態を見て下さい。なぜ脱原発にならないのか、私は不思議に思う。」故郷に戻れない被災者のこと、魚や野菜など農産物を出荷できず死活問題に直面している人が多数いること。放射能被害者の天文学的数字と底なしの不安。「人口が密集するこの狭い国土に、原発を持つということについて真剣に考える必要がある。これは目先の利益ではなく、われわれ日本人の品格にかかわる問題だ」と訴えている。
 原発推進か、脱原発か、という問題を、〝われわれ日本人の品格にかかわる問題〟ととらえていることに、僕は記事を読んで心に残った。
 想定外の原発事故を起こしてしまった日本人が、安全についての確かなる科学的根拠も、ここまで対策したからもう安全だとも、誰にも言いきれない現状でも、それでも原発を推進しようとすること自体が、世界の人々に対しての〝われわれ日本人の品格にかかわる問題〟という視点が、僕の今の心境にもぴったりくるのである。
 故郷の福島の多くの同胞が、故郷を離れ、帰るめどもなく生活している現実。
 電力が不足するとか、乗り切れるとか、そのような次元でなく、〝われわれ日本人の品格にかかわる問題〟として、原発の是非を考えることの方が僕は人間的だと思う。