映画「レオニー」を観る

 機関紙「けんさん」の編集も一段落したので、半月ほど前にYさんから勧められて買った映画「レオニー」の前売り券があったので、新宿に出かけて観た。
 世界的な彫刻家イサム・ノグチの母親であるアメリカ人女性、レオニー・ギルモアの波乱万丈の生涯を描いたドラマだ。編集の仕事を探していてレオニーは、日本から来た青年詩人・野口米次郎と出会う。やがて、2人は愛し合うようになり彼女は妊娠するが、米次郎は日本へ帰国してしまう。残されたレオニーは、未婚のまま子どもを産む。その子がイサム・ノグチである。その後、異国・日本に来るのだが米次郎には妻がいる。異国人やシングルマザーに偏見が強かった明治の時代、そんな中で力強く生きていく物語である。
 人との出会い、それはいつも、たまたま出会ったという限りなく偶然に近い場合が多い。それがきっかけで始まる人生。その後の人生が波乱だろうと生き続ける運命を背負う。たまたまの出会いと、それがもたらす運命。そんな不可思議なテーマを考えてしまった。