ここ何日か、不安定な天気も、今日からは春のような温かな気温になった。
開花宣言されながら、冷たい北風にさらされていた桜も、これで一気に咲き出すだろう。
しかし、新型コロナウイルスは、世界中を駆け巡っている。
高田馬場駅前のドラッグストアの前には、今朝も開店前に40人ほど人は列をなしていた。
最後の人に「なんで並んでいるの?」と聞いたら「みんな、マスクよ。今日も買えないかもね。」と言っていた。
コロナ、コロナ・・・ いつものウキウキする春とは違う今年の春。
◇会の新聞「けんさん」3月号に校正
新型コロナウイルス騒動で、3月号の掲載記事変更などもあって、遅れていた編集。
3月も第三週になって、やっと紙面が出来て、校正ゲラが印刷屋さんから届いた。
今日は、その校正作業をする。
最終校正確認を明日に終わらせて、来週早々に印刷となる。
◇萩原浩さんの『 ストロベリーライフ 』
萩原浩さんの作品は、山田風太郎賞を受賞した『 二千七百の夏と冬 』と、直木賞を受賞した『 海の見える理髪店 』の2つしか僕は読んでない。
どちらも、感動した作品だった。
会の新聞「けんさん」3月号に、三重県のヤマギシの村でイチゴ栽培をしているカワゾエさんを、編集委員がインタビューした記事を載せた。
イチゴに情熱を賭けるカワゾエさんの言葉。
なかなかいいインタビュー記事になった。
その編集が終わった日の帰宅時に、書店に寄って目についたのが、文庫化されて平積みになっていた『 ストロベリーライフ 』というタイトル本。
裏表紙には
── 農業なんてかっこ悪いと思っていた。
父親が倒れ、やむなく家業の農業を手伝う恵介。
両親は知らぬ間にイチゴの栽培にも手を出していた。
農家を継ぐ気はないが目の前のイチゴをほうっておくことはできない。
一方、東京においてきた「農業反対」の妻との間にミゾができ始め……
富士山麓のイチゴ農家を舞台に、
これからの農業、家族の姿をみずみずしく描き出す感動作。 ──
このように書かれている。
電車の中で読む本も、ちょうどなかったので読み始めた。