今日はアトムの誕生日なんだって

 夕方、駅前の書店があるビルの入口に、アトムのぬいぐるみが「今日、4月7日は、僕、アトムの誕生日」と呼びかけていた。
 道行く人がスマホで撮影したり、子供が握手したり・・・。
          
 確かに、手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』の主人公・アトムは、2003年4月7日に高田馬場で誕生したという設定になっているらしい。
 山手線高田馬場駅の発車ベルは、鉄腕アトムの主題歌のメロディーが流れているくらい、高田馬場とアトムは深い関係だ。
 「そうか〜、今日が誕生日なんだ」と思って、書店に入ってみたら、何と「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」という、AIを備えたロボット・パーツの週刊販売の第一巻が山積みされていた。
          
          
 そのコミュニケーションロボット・アトムも展示してあって、声をかけると、それなりに応えていた。
          
 パンフレットに寄れば、家族を最大12人まで認識して、会話の内容を学習し成長するらしい。
 お客の女性が「私、疲れているの〜」と声かけたら「元気をだして〜」と答えていた。

 このロボット、組み立てパーツを70週かけて販売される仕組みだ。
 70週かけて買った人が、組み立てて完成させるのだ。
 面白い企画ではあるが????
 でも、なんと、70週パーツを買い続けると、13万円くらいの計算になるではないか。
 早い話が、アトムロボットの月賦販売(いや違う、週分割払い)なのだ。


*蛇足になるが、先週行ったときには、ここの場所は村上春樹の『騎士団長殺し』が山積みされていたところだ。
 完全に『騎士団長殺し』は座を奪われ、過去になりつつある。