今日は節分

◇今日の夕食メニューは恵方巻
 帰宅したら、今日の愛和館(食堂)メニューは太海苔巻き=恵方巻きだった。
             
 早速、恵方巻きに齧り付くと、なんとウナギ入りの豪華版太巻きだった。
             

 僕の育った福島県南部地方には、恵方巻きを食べる習慣はなかった。
 先日も、案内所のランチの時間に、恵方巻きの話になって、小さい頃から節分に恵方巻きを食べるという習慣で育った人は一人もいなかった。
 誰かが「恵方巻きの具って、何で7種類か知ってる?」
 誰も分からない。「ネットで調べて?」と言われて調べたら、どうもこんな事らしい。
 福を海苔で巻き込むと意味で、その福が「七福神」。だから7つの具のようだ。
 でも、七福神と言ったら、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿天(えびすてん)、寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)の七つの神様だ。
                 
 この神様たちを、海苔に巻いて、一気に食べるなんて、なんと残酷な、神をも恐れぬ行為なのかと思ってしまった。
 まあ、それはともかく、今日の恵方巻きは美味しかった。
             


◇鰯の頭と豆まき
 節分の日の夕方になると、親父に教わって、鰯の頭を豆柄(種子を取り去った大豆の枝)に刺して、家の角々に刺した。
 豆まきは兄弟でした記憶がある。
 まく前に親父から「鬼は外、福は内」と教わった。
 先ずは鬼を追い出してから、福を招き入れるのだと言われた。
 これも地方によっては、福を招き入れてから、福と一緒になって鬼を追い払うと、逆に言う所もあるらしい。
             
 
 こういう季節の風習を、わりと大切にして子育てをする親父とお袋だったと思う。