2014年本屋大賞を受賞した『村上海賊の娘』
この小説は、今もベストセラー上位になっている話題作だ。
織田信長に攻められる石山本願寺に、毛利家からの兵糧を届けようとする木津川合戦での村上水軍の女海賊を主人公にした物語らしいと知って、読みたいと思っていながら、上巻と下巻とあり、それも、それぞれが500ページもある分厚い単行本なので、文庫版が出てから読もうかと思っていたら、先日、サヲリさんが「読む?」と貸してくれた。
サヲリさんは、6月にモンゴル特講のお世話係で行ったときに携帯して、機内やモンゴルでの空き時間に読んだらしい。
実は僕も、先週のモンゴル出張の時に、携帯したのがこの本の上巻だった。
行きと帰りの機内で読んだのだが、上巻の3分の2くらいまでは、それほど読んでいてワクワクするものがなく、正直「もうやめようかな」と思ったこともあったが、しかし「本屋大賞を受賞したベストセラーなんだから、きっと何かあるだろう」と期待しながら、読み続けた。
帰りの飛行機で、上巻の後半になり、徐々に面白くなってきて、残りを昨日の日曜日に読んで、やっと上巻が読み終わった。
上巻で、女海賊・村上景(きょう)の活躍の舞台設定が整ったようだし、本屋大賞受賞でベストセラーになっている秘密に出会うことを期待して、通勤電車の中で下巻のページをめくり始めた。
混み合っている通勤電車の中で、カバンを載せる網棚を確保して、片手はつり革、片手に500ページの単行本。
なかなか至難のことなのだが・・・。