昨夜、ゲレルマさんから「横浜の関内で高校の美術展をやっていて、メグちゃんの作品が今年も受賞しているから、観に行けたら行ってよ。」という電話をもらった。
「いつまでやっているの?」と聞くと、日曜日までだと言う。
「それは日にちがない!」と、早速、今日の土曜日、午前中は予定も入ってなかったので、案内所での仕事は午後からにして、朝、横浜に行く。
場所は、関内駅から15分ほど歩いた山下公園そばの県民ホールのギャラリーだ。
山下公園まで、黄金色に輝くイチョウを眺めながら歩く。
◇神奈川県高等学校美術展。
県民ホールギャラリーには、神奈川県下の高校から出展された作品が約700点も展示されていた。
高校生の作品とは思えないほどの、院展に出品してあるような、大きなサイズの力作もある。
入場して10分ほどでゲレルマさんの長女・チェルメグちゃんの力作を発見。
すごい!
「奨励賞」「美術展ポスター原画候補作品」の札が貼られている。
さすがゲレルマさんの娘さんだ。その才能に感心する。
会場から携帯で写真を撮り、ゲレルマさんに送信。
◇絵を観た後に「山下公園」を散策。
ここに来たのは、何年ぶりだろう。
公園中央に、ひっそりとたたずむ「赤い靴はいた女の子」像を発見。
赤い靴はいてた 女の子 異人さんに つれられて 行っちゃった
横浜の 埠頭から 船に乗って 異人さんに つれられて 行っちゃった
日本郵船氷川丸も相変わらず停泊。
昔、船内を参観したことがある。懐かしいなあ〜って感じ。
◇来たついでだからと「港の見える丘公園」まで。
「港の見える丘公園・850m」との標識を見て、来たついでだから公園に向かう。
ここも何年ぶりだろう。
いや、独身の時に誰か(?)と一度来ただけだから、何十年ぶりだろうか。
名前の通り、公園から港を望む。
◇公園の奥に「神奈川近代文学館」があった。
まだ、一度も入ったことがない。
僕の年齢なら横浜在住は無料で、それ以外は100円とある。早速、チケットを買って入館。
夏目漱石、川端康成、芥川龍之介、谷崎潤一郎、三島由紀夫、などなど、神奈川県ゆかりのそうそうたる近代文学者たちの展示物は圧巻だ。
さらに、大佛次郎没40年というので、特別展示もあった。
インクが染みこんだ筆跡、修正個所の吹き出し、一部が茶色く煤けた原稿用紙。
それぞれの写真と一緒に展示してある作品の抜粋文を読み、時を忘れそう・・。
作家と代表作などの解説を映像で見せてくれるコーナーもある。
僕は「三島由紀夫と〝午後の曳航〟」を選んで観る。
◇文学館を出て少し歩いたら「大佛次郎記念館」があった。
こんなチャンスはなかなかないと思って、そこにも入館。
「昔、本当に本当に小さい頃、鞍馬天狗ってあったなあ〜。」
そんなことを懐かしながら、大佛次郎の生涯をなぞる。
◇帰りに中華街で昼食。
「港の見える丘公園」から「山下公園」に戻り、中華街を通って関内駅に向かう。
ちょうど昼時だ。「西安刀削麺」を食べて帰る。
横浜スタジアム横の「横浜公園」のモミジも見事に色付いていた。
◇11月も今日が最後の日。
午後から案内所で機関紙「けんさん・新年号」の編集に取りかかる。
あと1ヶ月で2014年だ。