映画と演劇の話題おしゃべり

 今日の高田馬場は雨。
 つい先日まで、暑い暑いと思っていたのに、今日の天気は冷たさを伴った雨模様。
      
       
 会の機関紙「けんさん」10月号の編集も、昨日、印刷屋さんにデータを送って、校正ゲラが到着するのを待つところまでになる。
 ひょんなことから、終刊になる某雑誌に投稿を頼まれてしまった原稿も、何とか書き終わった。
 今日は土曜日、夜は我が家・多摩実顕地での研鑽会もあるので、早めに帰宅。


◇一段落、気分転換に映画を観る
 編集も一段落したし、ちょっと気分転換もしたかったので、帰宅途中で、友人に勧められていた話題の映画、李相日監督 許されざる者 を観る。
           
 舞台は1880年の北海道。
 渡辺謙が演じる釜田十兵衛は、幕府軍の残党で、かつては人斬り十兵衛と恐れられていた男。
 亡き妻と約束した「2度と人は殺さない」という誓いを守り、2人の子どもと僻地で痩せた土地を開拓しながら極貧生活を送っている。
 そこに、昔の仲間である柄本明が演じる馬場金吾が現れ、女郎の顔を切り刻んだ男に掛かっている賞金を稼ごうと誘われる。
 悩んだ末に、極貧の中で生活する子どもたちのために、その誘いに乗って再び剣を取る。

 極寒の北海道の風景。
 出演者一人一人の存在感。
 鉄砲と刀の入り混じる迫力満点の殺陣の場面。
 その中で、渡辺謙だからこそ演じられると思われる、重い宿命を背負った男。
 まあ、話題作ならと飛びつくミーハー僕には、見応え十分な映画だった。
 渡辺謙も、柄本明も、佐藤浩市も良かったけれど、小池栄子の演技を僕は再評価。あの特徴ある存在感満点の目がいい。


◇俳優・金子達さんの演劇
 映画のおしゃべりをしたついでに、演劇のおしゃべりもしたい。
 俳優・金子達さんは、約20数年前、僕がヤマギシに参画した頃に一緒に東京から参画して、しばらくの間、ヤマギシの村の中で生活していた友人だ。
 最近では、某墓石メーカーのコマーシャルに出演し、墓参りに孫を連れて来た息子家族に、墓石の陰から笑顔で応える亡くなった老夫婦の夫役で、毎週金曜日早朝に放映されている。
 その金子さんが、11月末から12月始めに、豊島区テラヤマプロジェクトが主催する寺山修司原作の 『無頼漢』(ならずもの)に出演が決まったと、パンフレットを案内所に持ってきた。
           
 場所は、豊島区も後援しているというので「豊島公会堂」だ。
 寺山修司の芝居に出れるとあって、張り切っている金子さん。
 チケット料4500円だが、観ないわけにはいかないだろうと思っている。