7月上旬といえば、モンゴルの大草原が一番きれいな時期だ。
僕は、この時期にモンゴルを訪れたのは始めてだった。
日中は陽ざしが強いので、僕は、朝早く起きて草原の散歩を楽しんだ。
朝の草原は最高だ。
そこに立ってみると、ハーブ系の野草がきれいな花を咲かせ、その薫りが風に乗って流れてくる。それが何ともいえない。
僕は、子どもの頃に、夏休みの宿題で野草を採取して〝押し花〟を作ったことを思い出して、いくつかの野草を取ってノートに挟んだ。
実は、
その事を忘れていて、今日になって書類を整理していたら、その時のノートが出てきて〝押し花〟を発見。
早速、採取したときの事を思い出しながら、ひとつひとつを台紙に貼ってみた。
もちろん、この押し花からは、あの薫りはしないが、記憶のなかでは蘇ってくる。
この写真は、草原に咲いていた野草の花を写したものだ。
この花を摘んで、子ども達(女の子)が丸く編んで髪に飾って遊んでいるのを見かけた。
それは、僕が小さい頃に、春の田圃一面に咲いていたレンゲの花を、姉たちが摘んで作っていた髪飾りと同じだった。