今月も残すところ明日一日

 今月も残すところ明日一日だ。
 夏が終わり、秋が近付いてきたような気温を、朝夕に感じることも多くなった。
 今日の東京は、午前中は残暑厳しい陽射しの晴れ。
 午後3時過ぎには空模様が急変して、一時雨。その後も小雨がぱらつく。


◇一日中、会の新聞「けんさん」9月号の編集
 依頼していた原稿が集まりだしたので、今日は編集作業に集中。
 何とか、今週中に原稿の編集を終えて、来週早々には紙面を仕上げたいと思っている。
 一日中、根をつめてパソコンとにらめっこしての編集は、ちょっと疲れる。
 でも、頭が編集頭脳になっているときに、集中してやらないと進まない。
        


◇明日の午後は埼玉県のヤマギシの村・岡部実顕地へ
 明日の夕方から夜にかけて、岡部実顕地で「60代70代の研鑽会」がある。
 我々シニア世代が、これからどう生き、何をすべきなのかを考える研鑽会だ。


◇今月読んだ本
 今月も残り一日なので、気分転換に今月読んだ本を整理する意味で触れる。
 東山彰良さんの『流』と、鷲田清一さんと山極寿一さんによる対談本『都市と野生の思考』については、先日、詳しくブログに書いた。
 それ以外に、主な読書時間は通勤と出張の電車の中なのだが、葉室麟『 柚子の花咲く 』と、今村夏子著 『 星の子 』を読んだ。 

 葉室麟著 『 柚子の花咲く 』
  これは、先日、義兄宅を訪問したときに、義兄の本棚からいただいてきた本だ。
 少年時代の村塾の恩師が、隣藩で殺害された事実を知り、主人公は、その真実を突き止めるため命懸けで隣藩に潜入し、真実を突き止める。
 「人を愛するとは」「人生を切り拓く教育とは」など崇高な志を問いながら「何のために生まれてきたのか」「自分の使命は何か」を主人公に課して、それを読者に考えさせる時代小説。
 恩師が言っていた「桃栗三年 柿八年 柚子は九年で花が咲く」の如く、九年目で花咲いたものは、これだったのかと読後感が爽やかな物語だ。


 今村夏子著 『 星の子 』
  これは、今回の直木賞候補作品。
 病弱な主人公が幼少の頃に、特殊な水によって病気が治ったのをきっかけに、両親が新興宗教にはまってしまう。
 その家庭での親子関係から「親の愛とは何か」「子供から観た親への思いとは何か」を問いながら物語は展開。
 世間からの軋轢のなかでも、愛情で結ばれている親子関係は揺るぎないと感じさせる家族愛の物語だ。