幕末から明治に生きた絵師・暁斎

 現在、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアム『ゴールドマンコレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその男』という展覧会が行われている。
 先週、金曜日の夕方、映画「きらめく拍手の音」の試写会に渋谷に行ったときに、開催場所が近くだったのと、時間が1時間ほどあったので展覧会に入った。
 僕は、絵師・暁斎については、全く知らなかった。
 先日、新聞の展覧会紹介を読んで、幕末から明治時代に河鍋暁斎(かわなべきょうさい)という絵師がいたことを知って、機会があったら観てみたいと思っていた。
        
 展覧会の案内には
 「河鍋暁斎(1831─1889)は、時代が大きく揺れ動いた幕末から明治を生きた絵師です。幼い頃に浮世絵師の歌川国芳に入門したのち、狩野派に学び19歳の若さで修業を終え、さらに流派に捉われず様々な画法を習得しました。仏画から戯画まで幅広い画題を、ときに独特のユーモアを交えながら、圧倒的な画力によって描き上げた暁斎。本展は、世界屈指の暁斎コレクションとして知られるイスラエル・ゴールドマン氏所蔵の作品によって、多岐に渡る暁斎作品の全体像を示します。」と書かれている。
        
 カラスの絵から始まって、猿や猫や象や虎などの動物画、美人画から幽霊画や骸骨画、市民の暮らしや遊びなども含めた浮世絵、鍾馗七福神や達磨などの絵、実に幅広く、大胆な筆づかいもあれば細密描写の絵と、迫力ある作品約180点が展示してあった。
 特に驚いたのは、一区画に春画コーナーがあったことだ。ユーモアあふれる春画が展示してあった。
 写真撮影はできなかったので、新聞(東京新聞)に載っていた絵を接写したものを、どんな作風の絵なのか一部紹介する意味でアップする。