夏目漱石生誕150周年

 今日の東京は、みぞれや小雪がちらつく寒い一日。
 2月9日の今日は、文豪・夏目漱石が生まれた日だと朝刊で知った。
 1867年の今日、江戸・牛込馬場下横町(現在の東京都新宿区喜久井町)で生まれた。
 そこは、僕が仕事している高田馬場の案内所から、歩いて20分ほど、地下鉄東西線に乗ったら次の早稲田駅近くだ。
 夕方、仕事も一段落したので、小雪がちらつく中を行ってみた。

 
夏目坂通り
 早稲田駅3番出口を出ると、そこから、漱石の父が名付けたと言われる「夏目坂」通りだ。
      
 通り入り口2軒目に、漱石の生家があったようだ。
 今は、マンションになっていて1階に「やよい軒」という食堂がある。
      
 「やよい軒」入り口左に、石碑と説明板があった。
      
 その石碑に、「今日は、漱石が生まれた日なんですよ。」と、ジュースとビスケットをお供えしている人がいた。
      
      
      
ウィキペディア引用】
 夏目坂通り(なつめざかどおり)は、東京都新宿区のやや北東部に位置する市町村道の一つである。距離は約690mで北の馬場下町交差点と南の若松町交差点を結ぶ坂道となっている。
 名称の由来、文豪夏目漱石の生家がこの坂の途上にあったことから、この名が命名漱石自身も随筆『硝子戸の中』の中で「父はまだその上に自宅の前から南へ行く時に是非共登らなければならない長い坂に、自分の姓の夏目という名をつけた。不幸にしてこれは喜久井町ほど有名にならずに、ただの坂として残っている。しかしこの間、或人が来て、地図でこの辺の名前を調べたら、夏目坂というのがあったと云って話したから、ことによると父の付けた名が今でも役に立っているのかも知れない。」と詳述している。
 新宿区は漱石の偉業を偲び、この坂の3箇所に名称由来の標識と、坂下の記念碑を敷設した。


◇酒屋さん「KOKURAYA」
 漱石の生家があった隣、信号の角に酒屋さんがある。
      
 ガラス窓に、こんなPOP広告が貼られていた。
      
 堀部安兵衛の「高田馬場の決闘」は、今頃だったのかと思って入ってみた。
      
 「お隣が、漱石が生まれた所なんですね。」と店主に話しかけたら、
 おもむろに「うちにもよく遊びに来たらしいよ。祖母が17、8の頃、7、8歳の漱石とよく遊んだと言ってたよ。」「祖父は婿さんだったけど、祖母はここで育ったから」と・・・。
 この酒屋さんは、350年続いている老舗なのだ。
 「高田馬場の決闘」は1694年だから、POP広告にある「決闘途上に立ち寄った」というのも嘘ではないのかも知れない。
 結局、御銘酒「堀部安兵衛」を買って帰って来た。
      
 このお酒を、このブログを書きながら、早速、いただいている。
 うまい。