東工大の学生にヤマギシの話をする

 今日の東京は晴れ。しかし、北風の冷たい、寒い寒い一日。
 夜になると、さらに寒くなった。


東京工業大学へ行く
      
 一週間前ほどに、前々からお付き合いをしていた宗教学のY先生からメールをいただいた。
『実は大学院の講義で3回ほどヤマギシ会を取り上げることがありました。かなり前の文献やVTRに基づいた講義で、院生からは「ヤマギシ会の現状はどうなっているの」という声が聞かれました。
 そこでご相談なのですが、小生の講義(全員文系の学生です)で、40〜50分、「ヤマギシ会の今」というようなお話しをいただくことは可能でしょうか。』
 Y先生は、一昨年までは大正大学で教鞭をとっていたが、昨年からは東京工業大学の教授になられている。
 昨年、新聞に執筆していた記事で、それは知っていたのだが、東工大にも文系の学生が在籍しているのは知らなかった。
 前にも、一度、大正大学でY先生のゼミ生に話したことがある。
 今回は東工大だ。ちょっとビックリしたが、どうも、東工大の大学院には、他大学卒業の文系学生を受け入れているのだという。
      
 Y先生と東急目黒線の「大岡山駅」前で10時半に待ち合わせして教室に案内され、10時45分〜12時15分までの90分授業。
 前半は、僕の自己紹介も含めて、ヤマギシに入った経緯や思いを話して、現在のヤマギシの村の様子を話す。
 その中で、最近、台湾や中国の学生が生活体験に来ていることや、その感想文を読んで紹介したら、先生も含めて学生も興味津々って感じだった。
 後半は、先生も含め学生からの質問に答える形で話を進める。
 お金の要らない生活の仕組みや、特講や研鑽学校の話も出て、なかなか熱心に聞いてくれた。
 学生の中に1人、埼玉県に住んでいる学生が、「昨夜、明日はヤマギシ会の話を聞くと母に言ったら、僕が小さいときに楽園村という子供の合宿に行ったことがあるのが分かりました。」と・・。
 「兄は馴染まなかったのだが、僕は超楽しそうで、村に置いてこようかと思ったくらいよ、と母は言うんです。」と、本人はすっかり忘れているらしいが、笑って言っていた。
 最後に「村人はネットを使ったり、SNSでのやり取りとか出来るんですか?」と・・。
 多くの村人が、スマホを持ってLineを駆使して情報交換していることや、部屋でもパソコンを使っている事を紹介したら、驚いていた。
 会の新聞「けんさん」新年号と2月号、特講のチラシを持って行ったのだが、授業が終わったら、それぞれ持って帰ってくれた。
 先週末から、どんな事を話そうかとちょっと悩んだが、楽しく90分の授業を無事終わることが出来てホッとする。

 
東工大構内に『ロイヤル・ブルー精養軒』があった
 先生から、昼食を一緒にしましょうと言われたので、学食に行くのかと思って付いていったら、なんと、きれいなビルの2階の「精養軒」だった。
      
      
 そのレストランで、「TTFランチ」をご馳走していただいた。
 「TTF」って何だろうと思ったら、OBの人達による蔵前工業会という同窓会があって、その会が構内にビルを建て「東京蔵前会館=Tokyo Teach Front」と名が付いているらしい。
 エゾシカ肉料理と魚料理盛り合わせとスープとライス。なかなか美味しかった。