◇春です・花が満開です
日曜日、今朝のNHK放送「こころの時代」は、仏法を聞く会講師の野田風雪さんという90歳の方が登場していた。
放送が終わる少し前にTVを点けたので、内容は分からない。
しかし、最後に紹介されていた野田翁が書いた言葉が印象に残った。
〝春です 花が満開です 生きていきます〟
特別な形容の言葉でもない、やさしい言葉の連なりなのだが、90歳の翁が言うと、何故かその言葉が清々しく心に響く。
その後、日曜日朝の散歩に行くと、遊歩道わきに咲く花々がいつもと違って清々しく目に入ってきた。
散歩の後に、若いイナダ君とチエコちゃんを、朝のモーニングコーヒーと藤の花を見に付き合わせてしまった。
毎年、藤の花が、多摩実顕地から車で15分ほどのところの薬師池公園に見事に咲くことを知っている。
先ずは途中のファミレスでモーニングコーヒーを飲んで、薬師池公園へ。
藤の花は見事に咲き誇っていた。
ちょっと珍しいツツジも咲いていた。高い土手の上なので確認できなかったが、まるで八重の花のような咲き方だ。
空は青空、風もない。
ほんとうに〝春です。花が満開です。〟だ。
今日は、そんな清々しい朝だった。
◇人はなぜ不機嫌になる?
昨日の帰宅の電車の中で見忘れた夕刊が、カバンに入っていたので見ていたら、コラム欄にスポーツドクターの辻秀一氏が〝人はなぜ不機嫌になる?〟と題した文章を載せていた。
それによると、機嫌という心の状態をつくりだしているのは脳で、それを「認知脳」と呼び、この認知脳が人間は動物よりも発達しているから、様々な行動が可能で、文明社会を形成できたのだと言う。
その後の説明が何とも気になる記述だったので紹介する。
─ この認知脳はある厄介なことをします。経験と記憶に基づき外界のすべてに自分固有の意味づけをしていくということです。早い時間などないのに早いと、遠い場所などないのに遠いと、大変な仕事などないのに大変と、憂鬱な雨など降ってないのに憂鬱だと…。本来は嫌いなどという細胞でできている人はいないのに、あなたが嫌いという意味を付けている人はいるかもしれません。意味づけによりさまざまな感情が生じ、心の揺らぎやとらわれを起こして不機嫌になるのです。─
人は、認知脳による意味の生き物で、死ぬまでその意味づけを繰り返し、不機嫌のリスクを負っているのだと言う。
このことは、僕らはヤマギシの特講や研鑽学校で「いろいろな角度から考えてきたことだよなぁ」と思って読んだ。